ダイの大冒険徹底考察 ズバリ魔王軍の敗因は何だったのか?振り返って考察します。

ダイの大冒険徹底考察

ダイの大冒険がもうすぐアニメで放送されますので、それまでに徹底考察を行いたいと思います。もう全巻読みこんでいるからこその考察をしていきます。

細かい敗因は色々あるのですが、(というかダイの存在が敗因であることは明白ですが)第一回目として一体何が原因でバーン様率いる魔王軍は負けてしまったのかを考察したいと思います。

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結論 ダイを始末することに失敗したハドラーのせい

そもそも最初の最初でハドラーがダイを始末していればバーン様は安心して地上を支配することができたわけです。

結論!ハドラーが最初にやらかしたから!!

まあ、ハドラーがなぜ負けてしまったのかはあとで考察しましょう。

最初にハドラーがダイを始末できなかったのが一番大きな原因ですが、他にも原因はあります。

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仲間を増やしてしまった

これがダイとポップの2人旅なら10巻くらいで話は終わっていたのでしょうが、最終的にはかなりの人数がダイの仲間に加わります。

特にダイの仲間(人間側)につけてはいけなかったのは、

・ロン・ベルク

・バラン

・ヒム

この辺りですね。皮肉にも魔族やらモンスターが多い。

やはり「ダイの剣」という竜闘気に耐えうる凶悪な武器を作れるロンベルクさんはダイ側に回すべきではなかった。酒でもあげてアル中にしてでも魔族側に置いておくべきでした。

バランはなんやかんや言ってもダイのお父さんなのでね。仕方ないと言えば仕方ない。お父さんってそういうものよ。ラリホーマのくだりは未だに泣ける。僕も寝かしつけ下手くそです。むしろこっちが先に寝てるしね。

何気にヒムの影響は大きい。意識高い系になったハドラーが生み出しただけあって、意識が高い。ヒュンケルのグランドクルスを見よう見まねで再現できる戦闘センスとオリハルコンボディ。回復呪文で身体の修復ができちゃう最強の兵士ですからね。

わかりやすく言うなら高火力、高ヒットポイント、三回攻撃可能なはぐれメタルって感じですよ。

無茶に際限がないという意味で、ヒュンケルの数倍凶悪です。こいつさえ配下に残っていればバーン様も負けなかったかもしれないな…

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ちょうどよい課題をダイとポップに与えて成長させた

クロコダイン程度ならともかく、ヒュンケル戦でライデインや魔法剣を習得、フレイザードで空裂斬を習得し、アバンストラッシュ完成、バランと会うことで竜の紋章を右手に移される、など、段階を踏んでダイやポップが課題を乗り越え、成長してしまうんですよね。

ポップはスキル的な部分より人間的成長が大きくて、最終的には作中一番頭がキレるキャラに成長してしまいます。そこにハドラーが気付いていれば、割と最初のうちにダイ一行を叩けたかも知れません。というか、仲間のためにメガンテ使うような人間でアバンのしるしが光らないってことあるのかね…

よってポップをかなり危険視し、卑劣とも言える罠で始末しようとしたキルバーンの判断は正しい。

話はそれますが、作中トップクラスに死にかけているポップがマァムへの告白を躊躇っているあたりが少年マンガらしくていいなと思います。

クロコダインに踏み潰されたりスカイドラゴンにアタマを食われかけたり、メガンテという自爆テロのような呪文を使ったりと、この辺りの死線を潜り抜ければ女の子に告白するくらい何とかなりそうなんですけどね。なんならメルルをセフレ…んん!やめとこう。

人事を間違えた

忠誠心やその特殊な事情も踏まえれば、魔軍司令はミストバーンにするべきでした。副司令あたりにバランを置いて謀反を防ぎ、ハドラーとフレイザード、ヒュンケルとクロコダインあたりをツーマンセルにして各地を制圧するのが有効な戦略ではないかと思います。

ハドラーのプライドを考えると降格は最終手段ですが、死んでも暗黒闘気で使い回せるハドラーは実はけっこう使い勝手が良いんですよね。まあ、魔王軍を抜けたところで行くところなんてないですし。

そして魔軍司令に置いておいたとしても、周辺社員のハドラーに対するリスペクトの低さはあからさまです。特にヒュンケルは態度が悪い。

「これは魔軍司令閣下・・・ずいぶんと立派になられましたな・・・・」

この青二才が!!!

青二才にああいう態度を取られるのであれば司令官はつとまりません。

ツーマンセルにすることでお互いの甘さをカバーできます。

有効な戦術としてはヒュンケルとクロコダインはモンスターによる物量攻め。ハドラーとフレイザードは結界やら何やらで攻めることですね。ハドラーもフレイザードを見習って「勝ち」にこだわった方がいい結果を出せる気がします。

形勢が不利になったらミストバーンが出ていけばそれで済みますからね。

ザボエラを忘れてはいませんよ

ザボエラは変に前線に出さずに息子と研究をさせておけばいいんです。ああ見えて終盤まで生きてますし、ある意味一番魔王軍っぽいやつではあるんですよね。毒関係の研究をもっとさせて、モンスター達に毒の使い方をレクチャーすることで戦闘効率が上がればもっと上の地位も狙えましたね。

魔王軍はダイのパーティを削る事ができなかった

魔王軍はクロコダインとヒュンケルが裏切り、フレイザードが死亡、バランは脱走し、ザボエラ、ハドラー、ミストバーンあたりで何とかするしかないのに対してダイの仲間は増えるばかり。

せめて裏切り者であるクロコダインとヒュンケルくらいは刺し違えてでも始末しておくべきでした。あと、ダイへの精神的ダメージを狙って、レオナも始末しておきたいところ。レオナの死によってダイのモチベーションが大きく削られますからね。

1番の理想はポップを始末すること。

後半はメドローアの登場もあり、ダイ以上の火力を誇ります。色恋事には弱いですが、状況判断力も抜群に成長して最後までダイとタッグを組んで戦うポップ。そのポップさえ始末しておけばバーン様は負けなかった。チャンスはあったのに…

クロコダインがさっさとポップを殴り殺していれば、ザボエラの毒がもう少し強かったら、ノヴァがマヒャドなんて打たずにシャハル鏡でメドローアを跳ね返していたら、ガルダンディーが調子こいていなければポップは何とかなったのだ…

魔王軍総評

基本的に魔王軍は、ポップやダイ達を格下に見ており「その気になれば簡単だぜ」みたいな態度で望むため、足下を救われて負けるパターンが多いんです。

負けるにしてもポップの片腕をもぐとかダイの右眼を潰すとか、それくらいの最後の抵抗があればバーン様は負けなかったのかもしれません。「奢り」と「チームワークのなさ」が魔王軍敗北の原因ですね。

ちなみによくよく読み返してみると、ハドラーは全軍突撃を仕掛けるつもりでしたが、バーン様の命令でヒュンケルの単騎出撃になったくだりがありました。ツッコミどころの多いハドラーですが、意外と作戦はまともなのかもしれません。

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