何かで言い合いになった時に、
「そんなこと言うけど、あなただって〜じゃないの!」
「言いたいことはわかりますけど、そちらだって〜なことありますよね?」
こんなふうに考えてしまうことは数多くありますよね。
そもそもイラっとくるのも、
「お前なんかに言われたくねえよ!」
と思うからイラっとくるわけですから・・・
でも、それを実際に口に出して口論になると泥沼化します。
これも、「お前だって論法」という論法が原因です。
「知ってるは、知らないより強い」
知ることで余計なトラブルを回避していきましょう。
お前だって論法を解説
お前だって論法とは
「お前だって〜」で始まる攻撃のことをお前だって論法と言います。
相手の主張が本人の振る舞いと違うところを指摘し、論点をそらすことで相手を負かそうとする論法です。
これは自分が指摘された点が相手にも指摘できることを利用して批判をそらす目的で用いられる論法です。これは人格攻撃の一つとされています。
ドラえもんで具体例
ドラえもん「なんでいつも君は僕にばっかり頼るんだ!自分の力でなんとかしろ!」
のび太「そういうドラえもんだって、この前ドラミちゃんの力に頼ってたじゃないか!ふざけるな!」
こんな感じですかね?
本筋がそれる
このお前だって論法は、議論の本筋とは関係がありません。
のび太がドラえもんに頼ってばかりいるのは、ドラえもんがドラミちゃんに頼ってるのとは別問題なのです。
この本筋をすり替えてしまうので、話はぐちゃぐちゃになっていきます。
本筋がそれそうなときは、「今はそのことは関係ない」と伝えることで泥沼化を防げます。
人間関係の泥沼化を防げ
主張内容そのものよりも誰が言ってるか、どのような人が言ってるか、ということに関して攻撃することを対人論法と言います。これも人格攻撃の一つです。
「あなたのような人が言ってることなど信用できません」
「あなたにだけはそんなこと言われたくありません。だいたい・・」
対人論法とおまえだって論法を駆使した言い合いになると、人間関係はどんどん悪くなっていきます。
それを防ぐためには、冷静に今問題になっていることだけを議論の対象にすることです。難しいんですけどね・・・
まとめ お前だってと言われないために
一番の方法はミスをしないことなのですが・・
そう言われないためにも、普段から高められる意識は高めておいたほうがいいんでしょうね。
とは言っても「お前だって」と言われてしまうことはあると思います。
その時に「そうかもしれないが、今はそのことを置いておく」ことを冷静に実行できるかどうか。
その反撃をされるリスクを背負いながら、いろんなことを指摘している上司の気持ちもわかってあげてくださいね。