ジョジョランズも始まって一年が経とうとしています。現在の最新話は11話。出ているコミックスは2冊。
年間二冊ってことはコミックス20冊分で完結と考えても10年ぐらいかかるな。長い旅が始まったなあ。
ここで一回個人的で総合的な感想をまとめてみようと思います。
ただ手放しで何でもかんでも面白い、という感想になっちゃうっていうのはこういった考察ブログ運営者としてはいかがなものかと思うので、書きたいことは書かせてもらう。当然ながらどんな作品にもいい面と悪い面があるからな。
毎月ジョジョランズのためだけにウルトラジャンプ買ってるからなぁ。
ジョジョランズ 11話までの総合感想
ジョジョランズ ストーリー的には序盤のインパクトは弱いか
大富豪を目指す・・・という新しいテーマで始まったジョジョランズ。序盤に「幸せになれるのか?」と自問するシーンもあり、ちょっといつもとは違う雰囲気で始まった第九部。
ジョジョの始まりというのは大抵意外なシーンから始まる。
僕がリアルタイムで第一話を読めたのは7部以降だからそんなに多くはないのだが、大陸横断レースのワクワク感と、マッパで記憶喪失の玉4つと比べるとややパンチの弱いスタートになってしまったかもしれない。
始まって数話で岸辺露伴が登場したのは意外な展開だったが、ツェペリが出てきたときの衝撃や吉良吉影という名前が出てきたときの衝撃と比べたらややマイルド。岸辺露伴といえば家が燃える。山買って文無しになる。っていう感じのイメージがあった。だから別荘所有している、という設定は新しかった。
こんな考察もしてみたが、これは見事に外しましたね。
毎月変わる展開に驚かされていたジョジョリオンと比べても、そんなに驚きはないままストーリーは進んでいきます。これはみんなそう思っているのか、自分が年を取ったからなのか。
今の段階ではキャラクターにそんなに感情移入できてないってところもあるかもしれない。
パコやドラゴナの過去が描かれればもう少し違うのかもしれないが・・・
今のところはジョディオが子供の時から「運び屋」っぽいことをやってた描写がちらっと出てきたぐらいである。
ジョジョランズ キャラクターについて
個人的なお気に入りはパコ
設定上ジョディオが掴みづらいキャラであることはしょうがないにしても、現時点で個人的なお気に入りはパコだけである。
理屈じゃない、勢いでなんとかしていくっていう感じのキャラクターが近年少なかったのもあって、パコのキャラクターはとても好感が持てる。なんていうか、単純だし短絡的だがそこにうまくブレーキをかけたりするドラゴナとのキャラの棲み分けができているところがとてもいい感じ。
このまま筋肉と勢いですべてを解決する感じの紳士じゃないジョナサン路線でいってほしい。
ドラゴナはもはや姉貴でも良かったんじゃないか説
そしてドラゴナの兄貴。
もうここまで女性っぽく扱うんだったらもはや姉貴でも良かったんじゃないかと思う時がある。
時代的にはこういう設定もあり、か、と最初は思ったのだけれど。
ここまで女性っぽく扱うなら女性にしてしまったほうが話が広がるんじゃないかなあ、とも思う。
まだまだ兄貴度はエルメェスさんのほうが高い。っていうかエルメェス兄貴は超えられないか・・・
馴染んでないウサギ
で、ウサギ。ウサギ、アロハオエ。
そういうキャラ、ということを念頭に置いたとしてもあまり好きになれないキャラである。
なんかずれてる?
お調子者、と捉えようとしてもポルナレフとかとは違うしな。ミスタなんかともまた違うし・・・常秀くらい徹底したアホだったらそれはそれでネタとして面白いんだけど。
ジョディオたちとの意識の差なのか、なんとなくチームとして、キャラクターとして話に馴染んでない感じがするんだよな。
キャラクター総合
一人ひとりのルーツの深堀りエピソードがまだないのでしょうがないかもしれないが、今のところ各キャラクターに思い入れがあまりできていない感じがする。(個人的感想)
だからどうしてもウサギが薄っぺらく見えてしまうんじゃないかと思う。
5部のブチャラティやナランチャ、ミスタ、アバッキオ、ジョルノの過去の話はどれも好きだった。ああいう話が話と話のつなぎ目に出てくるとまた違う感じになってくるんじゃないかと思うんですけどね。
ジョジョリオンのときも豆銑さんの過去エピソードとか良かったんだよ。憲助との絡みとか・・・
その意味では、常敏は残念だったな。花都さんも・・・
個人的にはメリル先生には期待したい。ただ、ジョディオが大富豪になると考えるとメリル先生は敵になってしまいそうな気もする。裏切る!!マジかよ〜!みたいなパコとか、いともたやすく想像できるよね。
ジョジョランズ 敵キャラ
減った会話
ジョジョリオン以降敵との会話が減ったなあ・・というのが個人的に少し悲しい。
敵には敵の考えがあり、それが表現されるのが敵との会話だったりする。
5部のプロシュート兄貴とブチャラティの会話、7部ミセス・ロビンスンの丁寧な解説、3部ラバーソール兄貴の数々の暴言など結構昔は敵キャラとの会話があったんだけど、最近は遠距離からの不意打ちや追跡、どこに本体がいるかわからない敵が増えた。そのため仲間同士の会話はけっこうあるが、敵との会話は少なくなってしまった。
リンゴォとかブラックモア、世界の人(マイク・O)なんかも口調や思考に独特のクセがあって魅力的だったんだけどな。岩人間たちは田最環以外はあんまりピンと来なかったからな。
敵のテンションが低い?
敵もテンションで襲ってくるような奴が減ったため、ジョジョらしいある意味世紀末のような会話イベントが最近は見られない。(スピードワゴンみたいな奴が最近はいないよなぁ)
たまにパコがバイオレンスしてくれるけど、個人的には本当にバイオレンスしてほしいのは敵である。そう、簡単に言えば敵キャラに勢いと熱量がほしい。
ジョジョランズ スタンド
難しい特性を持つノーヴェンバー・レイン
あまり万能すぎても面白くないけど、ジョディオのノーヴェンバー・レインは非常に応用が難しい能力に見える。
現時点の設定では半径3メートル、高さ4メートルから重さのある雨を降らせる、というもの。
一滴一滴がそんなに強力なパワーを持ってるわけではない。射程範囲内だと雨の性質上不可避なので条件さえ整えば強いが、とても使い所が難しそう。
3メートル以内に近づかないと攻撃ができないっていうのは、近距離タイプのスタンドに近いからな。
スタンドは結界術ではないので閉じ込めることもできないし。
ただ、ヒットさせてしまえば重さで身体の自由を奪える、スタンドの攻撃持続性はありそうなので、延々と雨による打撃を浴びせ続けることができる。これはノーヴェンバー・レインの強みですね。
遠隔操作型にどう対処するのか?
パコ、ウサギ、ドラゴナもロングレンジにに対応できる能力ではないので遠くから攻撃を受けた際にどう接近するかが9部の鍵になりそう。能力の成長は十分ありそうですけどね。
こう考えるとウェザー・リポートってチート能力だよなあ・・・
全体的に火力不足 サポートに銃もありえるか
味方側の能力が全体的に火力が低めなため、能力をサポートに使いつつ素手や銃器の使用もあり得るなっていうのが現時点の感想。
杜王町でドンパチはアレだが、ハワイとはいえ一応アメリカだからな。
パコとか全身に銃装備してガンダムヘビーアームズみたいになったら面白いんだけど。
総合
前からちょこちょこ気になってはいたんだけど、設定、キャラクター、展開、色んな要素がまだアイドリング状態っていう印象を受けてます。
今までずっとジョジョを読んできた身としては、やや物足りないというか、もっと勢いがほしい。正直。特に敵。なんか独特の哲学を持っていてほしいんだよな。フェルディナンド博士とか、リンゴォとか、ヴァレンタインみたいな。この先出てくるかもしれないけどね。どんな奴らが敵になるのかまだはっきりしてないけど、溶岩目当てのチンピラみたいな悪党ばっかりだったらやだなあ。(そう考えるとみんなギャングなのにあのクオリティを出せる暗殺チームってすごいな。)
どこかのタイミングでガラッと展開が変わるのか、それともこのペースで進んでいくのか、そこはわかりませんが・・
来月辺りから溶岩の詳しい特性が明らかになってくるはず。溶岩の特性、メリットとデメリット、溶岩をどう運用してお金をゲットしていくのか?
そして各キャラの深堀りエピソード!スタンド使いになった経緯。このあたりがそろそろ欲しい。
そこに注目しながら毎月楽しみにしていこうと思います。
個人的には、ロカカカ以上に闇の深い溶岩であってほしいな、と思うんですがね。どうなんでしょうか。
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