【岸辺露伴は動かない】あの岸辺露伴がやらかしちゃう!? ホットサマー・マーサ  ネタバレ感想

待ちに待った荒木先生の新作読み切りですね。

なんというか、ジョジョリオンが終わってからずっと待っていた!

ドラマとかスピンオフもいいけどねェー、やっぱり荒木先生の新作ほどの衝撃にはならないかな?もちろん面白いんですけどね。

読みごたえもバッチリな今回の読み切り!荒木先生のセンスが炸裂しています。こういう漫画って、もはや荒木先生しか書けないんじゃないでしょうか。

感想書いていきます。ネタバレ注意!

(岸辺露伴シリーズの関連リンクはこちら)

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ざっくりした感想

設定がとても今っぽい

設定が今っぽいっていうか、まさかのコロナ禍!

作中の露伴の感想が荒木先生の意見でもあるんだろうな。取材にも行けないんだろうし…

ジョジョ9部がアメリカだとしたら取材が必要ですからね。それもできない。マスクで人の表情もわかりにくい。露伴先生のイライラも、荒木先生の心の声なのかな。

露伴の「動かない」ではなく「動けない」という表現。人が死ぬ、コントロールできない、出口が見えない、どっちへも進めないこの空気感…など、時勢を色濃く反映した文章が多いですね。

ホットサマー・マーサ 話の流れ

話の流れとしてはいわゆる「影分身」

ドッペルゲンガー的なお話ですね。

「藪箱法師」という怪異が登場します。

露伴の暗黒面の影分身が出てきて本人と入れ替わり・・・やらかしちゃう。

ホットサマー・マーサって聞いてファーストサマーウイカを思い出したのは僕だけですかね…

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あらすじ付感想

ドラえもんの話にちょっと似てるのがある

むかしドラえもんで影ののび太と本物ののび太が入れ替わりそうになる話がありましたが、アレっぽい。影側は暗黒面を表してるんですよね。

普段は抑えてる暗黒面が好き勝手やっちゃったら・・・まあ悪いことするわなあ。

自分の知らないうちに3ヶ月が経過してるというのは本当に恐ろしい。しかも自分は行動してる形跡があって、記憶がない。怖すぎでしょう。

(裏)岸辺露伴、やっちゃう

どうやら影露伴は、ファンの女の子を連れ込んでセックスしてたようですね。しかも中出ししたと!やっちまったなぁー!

半年経過してお腹が大きくなってることから、割と早めの段階で中出ししたようですね。

子犬のバキン

で、露伴が可愛がっていたバキンという子犬も虐待していたようです。これはバキンの凶暴性とビビリ様から推察できます。

こういう直接的に描かなくても理解っちゃうところが荒木先生のマンガって感じがしますね。

影分身の解除条件は「自分の姿を見られずに鏡を一回転させること」

ヘブンズドアーを物理的操作に使う、けっこう珍しい展開です。しかし、これはバレてたっぽい。失敗します。

ヘブンズドアーを使って「誰かにやらせる」ことで一回転させるというオチでしたが、若干「おっかぶせ」に近いですね。

で、本当のオチは泉京香が勝手に頼んでデザイン変えていたっていうオチ。丸3つは、あの世界で一番有名で著作権にうるさいあのネズミですね。荒木先生も揉めたことあるのかなぁ…

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ホットサマー・マーサ 登場人物と感想

岸辺露伴

意外ッ!といえば意外だがちゃんとマスクをして外出する露伴。初登場した4部の頃の露伴なら呼吸が苦しいだのつけたく無いだの何らかの理由でごねて、どっちかといえば飛行機を止めちゃうような人格でしたが最近の露伴は比較的社会的なルールには忠実な感じがしますね。

そして犬を飼ってる。これも意外だなぁ。

康一くん、ジョナサン、杉本麗美、東方つるぎなど犬飼ってるキャラ多いですよね。犬は友好的なんですが、割と猫は敵として登場することが多い・・・(チープトリックの時の野良猫、ストレイキャット、キラークイーンなど)

荒木先生は犬派なんでしょうね。

泉京香

なんというか、ノリと勢いがドラマ版に寄ってないか?もともとこういう立場で、こういうキャラクターですが・・・

最後のオチも、これは泉の勢いがあってこそのものだと思います。暗黒露伴は丸四つにすることをオーケーしたのかな。

宮司の親子

なんかシンクロしてる親子。ドラクエ3とかだと妖精なんですが、岸辺露伴の世界観だとおっさんになるんですよね。何気無いモブキャラなのに強烈な存在感を放つ二人。

イブ

メンヘラストーカー気質の女の子。19歳。

19ってことは暗黒露伴先生は未成年と淫らな行為をしたということになるのか?あれ?今って18から大人だっけ?

ていうか、こいつと露伴が野球して遊んでたってすごい状況だな。

どことなく行動と口調に作並カレラ感がある。

そしてワニを飼ってる。ワニ・・・

そして呼吸が止まるような薬を注射器で注射するようなやばい奴。いきなり注射するシーンは「ドクター・デスの遺産」のクライマックスを思わせる展開ですね。

裏のテーマがある?

正される そこに荒木先生の心情が表れているのかな?

元に戻せるかをたずねる露伴。

それに対して何が「良い事」で何が「悪い事」なのかは曖昧だと答える宮司さん。

時間は戻らないが、藪箱法師がやらかした悪業は正される。

悪夢だったかのように、いろんな事が正されたらどんなに良いことか。

荒木先生のメッセージというか、何らかの心情をテーマに反映してるかのようです。

総合感想

泉京香があの立ち位置ってところが、荒木先生がドラマの影響受けてて面白いですね。で、ファンの女がワニ連れてくるってのもさすがです。

ワニといえばストーンオーシャンで兄貴がゲロっ吐き野郎とか言ってたし、被害に合うことが多いんですが今回はまさか犬にやられるとはね。

あと、何気ないモブキャラがいちいち濃いですよね。イヴ…あの作並カレラみたいな女の子、濃いよなぁ。そういえばジョジョリオンでは作並カレラは消えて出てこなかったな。

露伴も心配事というか、困りごとはあくまでも「漫画のデザインの事」だというのが露伴らしくていいですよね。さすがにバキンの変わりようには動揺してましたが…

71ページという長い短編の随所に荒木先生らしさが出ていて、とても良かったです。

単行本はしばらく先でしょうから、ジョジョマガジン読んでみるといいと思いますよ!

短編小説は読んだら感想書きます。以上。

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