ついに始まった実写版の岸辺露伴は動かないの第二弾。見終わった後の感想を書いていきます。
実写版岸辺露伴は動かない 第四話 ザ・ラン
あらすじ
原作もあるし、アニメ版もあるからこれを読んでる人ならわかると思うので省略します。
実写版 ザ・ラン 率直な感想
うまく他のエピソードとの融合がなされていて、とてもいい流れで始まったと思いました。冒頭の不動産屋が来るシーンは、第4部の間田と康一くんが訪ねてくるシーンですし、岸辺露伴が漫画を書く理由(読んでもらうために漫画を描いている!)を語るところが追加されているのがとても良かったと思います。
ザ・ランの話の始まりがどうなるか疑問だったのですが、六壁坂の時に登場した編集者、貝ヶ森とのやり取りを、ドラマ版では泉京花が行うという流れで始まったのでとても入りがスムーズでした。
他にも「好奇心は猫をも殺す」という小説版に出てきたキーワードが使われていたり、漫画やアニメだけでなく、小説まで全て読んできた人にはとても嬉しい演出が追加されているので見ててワクワクしました。これだけ上手くまとめてくれるのであれば・・・毎年年末は毎年この岸辺露伴シリーズを放送して欲しいなと思います。
実写版 ザ・ラン 原作との相違点
ちょこちょこと違うところはありますが、ランニングマシーンを使うマナーの悪い奴らがいたりするのはドラマオリジナルです。橋本陽馬がランニングに特化するという設定もオリジナルですね。 ランニングの邪魔になるものを取り除くと言う設定もオリジナルです。個人的なツッコミどころとしては、たらこスパゲッティを食べていた点です。 あー食べるんだって思いましたね。あとはジムのプロテインの値段が違います。原作では5000円借りてましたがドラマでは2万円になっています。
原作では曖昧になっていた露伴と橋本陽馬の何気ない筋肉についての会話がドラマ版では追加されていて、どのような流れでランニング勝負をするようになったのかがとてもわかりやすくてよかったです。
実写版 ザ・ラン 配達人沢木は!?
すげーかわいそうな配達人沢木。
帽子に書いてある宅配業者名がSP&W スピードワゴンね。
実写版 ザ・ラン ミカちゃんは!?
原作よりややヒステリックな話し方をしていた感じがします。そりゃそうか。ここ賃貸だよ!がちゃんと出てきて安心した。
ドラマ版は、原作よりもおっとりしてそうっていうか、意識も低そうで頭も弱そうな演出に見えました。その理由を考えてみました。
恐らくミカちゃんと陽馬が付き合い始めた時は、陽馬も意識の低い、やる気があまりない若者だったんでしょう。そんなちょっと意識の低いもの同士で付き合ったんだけど、陽馬が変わっていってしまったんてすよね。
で、キャッシュカードの暗証番号のくだりですが、まだ元彼の事を忘れられていない、もしくはたまに合っているとかを陽馬は薄々気付いていたんでしょうね。それに気付きながらも付き合い続けてはいたものの、筋肉への執着心とともにその辺のブレーキも気にしなくなったのではないか…と推察しています。
バック走
バック走ちゃんとしてたのは嬉しいけど、ちょこちょこマシンから降りてるのにわざわざバック走しなくても!とは思いましたね。ちょっと笑いました。
いきなりバック走を始めて、何のために!?と露伴が困惑するシーンが地味に好きなのですが、その辺りはカットでしたね。
まとめ
橋本陽馬も、恐らく乙雅三も、大郷菜穂子も「妖怪に取り憑かれた」というシリーズでまとめる感じがしますね。確かに言われてみるとチープトリックも背中に取り付く妖怪として捉えればスタンドでなくても成り立ちます。六壁坂はそのままですね。この3作品にした理由がよくわからなかったのですが妖怪の話としてまとめるとしっくりきます。
個人的には橋本陽馬の意識の変化がノートに書かれている文字やノートのレイアウト書き込んである情報の密度で表現されているというのがオリジナル要素ながらもとても素晴らしいと思いました。
筆跡や情報の書き込み方で人の内面を表現しているというのがオリジナル版にはないドラマ版ならではの工夫だと思います。
明日は背中の正面ですね。
明日も感想を書くのでよろしくおねがいします。