実写版岸辺露伴は動かない。2021年の第二弾は12月28日放送、「背中の正面」ですね。
原作はジョジョの奇妙な冒険の本編です。
原作では乙雅三は建築士でしたが、今回は…!?
泉京花はどのようにストーリーに関わってくるのか?
どのような結末を迎えるのか?
原作を知ってるからこそ、どう変えてくるかが楽しみだったりしますね。
乙雅三は市川猿之助さんが演じます。
数日前に書いた直前考察記事はこちら!
・【実写版岸部露伴は動かない】4話から6話の注目ポイントを放送直前考察!細かすぎてどうでもいい?いや、そこを考察するのが楽しいんだよぉぉぉ
実写版のザ・ランの感想はこちら
背中の正面 感想
あらすじ
絶対に背中を見せない男。乙雅三。
こんな奇妙な男と岸辺露伴。考えうる限り最悪の組み合わせ…!
こんな男に露伴が興味をそそられないわけがないよなぁ〜
超えてはいけないラインがどうとか・・を簡単にこえちゃうんだよな、露伴は・・
背中の正面 率直な感想
チープトリックをどう表現するかが鍵だと思っていましたが、まさかこう表現してくるとは思っていませんでした。ですがドラマとして見てみると非常によくまとまっており、これ以上の表現はないとさえ思います。ネタバレ覚悟で言えば随分と大きいチープトリック。画的にいろいろ面白かった。撮影はとても体力がいたと思います。高橋さんお疲れ様でした。
背中の正面 原作との相違点
原作では写真を焼かせようとするチープトリックでしたが、今回のドラマでは六壁坂を返させようとします。六壁坂の妖怪であるという設定ですね。(実写ドラマでは固有名詞が出てこないので、このブログでは背中に取り付いている妖怪を便宜上チープトリックと呼ぶことにします)
乙雅三は原作では干からびて小さくなって死んでしまいますが、ドラマでは心臓発作のようにただ死んだだけというような表現になっていました。(救急隊員の声にまたあの二人の声優が・・・)
振り返ってはいけない小道も、ドラマ版では平坂というオリジナルバージョンに変更されています。
かもめかもめが鳴った時に振り返ってはいけないという設定です
かもめかもめは、「後ろの正面だあれ」という歌詞がありますしね。
僕が子供の頃、地元の横断歩道で流れてる曲があの曲だったので少し昔を思い出して懐かしい気持ちにもなりました。通りゃんせもだったかな。
あ、当然といえば当然ですが、猫のシーンはなかったですね。
背中の正面 背中がかゆい
背中をかかせて、その時に背中を見るというのは原作通りでした。その時のわざとらしい岸辺露伴の演技はとても笑えますね…!
背中の正面 乙雅三の演技は?
絶対に背中を見せない乙雅三の演技ですが、背中を見せないために奇妙な動きをする時の表情が絶妙にクネクネした表情で、とても奇妙な雰囲気を醸し出していました。市川猿之助さんの演技が素晴らしいと思います。 原作にもあったような乙雅三の笑顔と奇妙な立ち居振る舞いのギャップを、動きと表情でとてもイメージぴったりに仕上げていただいたと思っております。
背中の正面 横断歩道のチンピラは!?
原作では横断歩道でしたがドラマでは歩道橋でチンピラが出てきました。残念ながら「ヤクでも買いに行くのか?」ではありませんでしたが。
「なんだとぉー」からの、なぜ振り返らないんだよ!からの、「乙雅三にはいなかった!ヘブンズドアーはいなかった!!」からの「後ろを振り向けない」はぜひ再現して欲しかったのですが、これはなかったですね。動きが面白かったのでこれはこれでアリ。思わず笑ってしまいました。
「歩きスマホをしない」が追加されてるのが今っぽいですね。
背中の正面 結末は?振り返ってはいけない小道は出るのか?(ネタバレ注意)
結末としては振り返ってはいけない小道の代わりに平坂の神隠しの伝説を使って、チープトリックだけを振り向かせることに成功します。
原作を知ってる身としては、どう決着がつくのかは最初の時点で分かってはいるのですが。
個人的には露伴の精神が限界を迎えて背中を見せてしまうが、実はそれは計算だった・・・という表現の方が好きでしたので、少し好みとは外れていましたが、この結末もいいと思います。
スタンド攻撃というよりは妖怪の仕業ということで、存在自体を認知しないことにより強制的に消すことができると言う B プランも用意されていたようです。存在さえ記憶から消したなら起きている現象も消えるというのは「くしゃがら」でも使ったヘブンズドアーの使い方です。これが個人的には微妙な伏線だと思っていて、六壁坂で記憶を消すことにより攻撃を回避すると言うオチが待っているのではないかと思っています。(原作では菜穂子の子供の記憶を消すのですが)
まとめ
まさかのチープトリックを市川猿之助本人が演じる!というとても力技な改変があった「背中の正面」。1番どうやるのか疑問であったチープトリックが露伴に話しかけるという表現をこのような形で面白く表現してくれたので大満足です。
明日はいよいよみんな大好きな群平が登場します。いい「何!!」が見れるといいですね!