今更ジョジョリオンを振り返ろう 2巻 東方定助という名前

ジョジョリオン感想考察

今更振り返るシリーズ。この企画はクライマックスに近づいてきたジョジョリオンをもう一度始めから細かく読み直し、「今思えばあれはなんだったのか?」という部分を掘り下げていくというシリーズ企画になります。

前回は第1巻のおさらいをしました。タマ4つはやはり融合したことをほのめかすためだけの伏線だったのでしょうか。しかし、タマは半分ずつでもいいような気がするんですけどね・・・

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前書き

コミックスののカバーに書いてある荒き先生のコメント部分。「lion」とは「福音」「祝福されるもの」「記念の印」みたいな意味があるらしいというところが書いてあります。当時はふーんって感じでしたが、厄災そのものと戦っているような今の状況や、誰が悪いわけでも無いのに病気と戦わざるをえない東方家の宿命を考えると、祝福を得るというのはジョジョリオンのメインテーマなのかもしれませんね。

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ソフト&ウェット その5

オージローが上から降ってきたのでそれをオラオラでナイスキャッチした定助。「お前が吉良吉影か・・」毒ヘビにびびりまくるオージロー。人型で操作できるタイプのスタンドならここまでビビることも無いんでしょうが、ファンファンファンなら仕方ないか・・・。

とりあえずここのやりとりとしては、

オージローは吉良だと思って定助を攻撃していた

定助はオージローを吉良だと思って攻撃していた

でもお互いに「お前誰?」状態になった

という流れ。

吉良に似てるけど吉良じゃないという不思議な流れ。でもオージロー曰く「半分くらい吉良に似てる」

ん〜、まあ、わからなくも無いんだけど・・・仗世文の存在を知っている上で振り返ると、定助って結構吉良要素少なめなんじゃないかと思うんですよね。服装は吉良だし、背格好も似てるのかとは思いますが、顔のベースとしては仗世文の要素が強いんじゃないか・・・っていうね。吉良はもっとこう、顔の系統としては細身で目も鋭い感じというか、写真の印象も、過去の回想の印象としてももう少しシャープな見た目の印象になっています。前半は「半分ずつ融合してる」っていう感じで描写されていますが、新ロカカカの等価交換作用を考えると、定助が半々なら吉良の死体も半々になっていないと等価交換になっていない気がするんですよね。(ちょっと細かいツッコミにはなりますが・・)

で、吉良の死体を掘り起こすわけですが、外傷は無いとのこと。これは新ロカカカの作用なわけですが、外傷は無い(心臓発作と判断された)のに地面に埋まっていたというところが「謎」として取り上げられてるんですよね。

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定助 東方家に行く

というわけで定助は東方家に引き取られるわけです。

東方家に行くと、いきなり帽子を預かろうとする虹村さん。今にして思えば帽子を脱がせて吉良かどうかを確認したかったんでしょうね。

そして記念撮影のセンターをめぐって常秀がめんどくさいことを言い出す。それでこそ俺たちの常秀!クズになりたければこいつを見習えばOK。本当にこいつはめんどくさいやつだな・・・

そして長男である常敏がいなければ記念撮影は無しだという憲助。部屋を交換するのに常秀に現金をつかませたりと、この辺りでは憲助をかなりわざと怪しい人物として描写してますね。

素性の知れない定助を引き取る、謎の長男贔屓、子供に賄賂的なものを渡す・・など裏がある雰囲気をプンプンさせます。

で、なぜか大弥の世話を言い渡す憲助。ただ、カリフォルニアキングベッドちゃんで記憶を奪う指示をノリスケが出したわけでは無いらしい。ん〜

そしてこの回の最後に「自然体」とか「地雷」とか言い出す大弥。

直後に大腿骨が露出するほどの謎の大ダメージ!!ぐええーっ しくしくって言ってるけど、これは能力とは関係無い謎演出なんですよね。思わせぶり演出。スポーツマックスの虫みたいな。まあ、よくあることだから気にしない。

カリフォルニア キング ベッド その1

公正さこそルール。ルールこそパワー。呪術廻戦みたい。

いやいやいや、どう考えても説明不十分でしょう・・・

初めてバスケットボールをするやつにダブルドリブルのルールを教えてないくらい不親切。

カリフォルニアキングベッドちゃんは、チェスの駒が出てくるときに認識できないのね。これもちょっと卑怯なんじゃ無いかなあ。何を無くしたかもわかってないし。

ここから記憶をかけたスタンドバトルが始まるわけです。 賭け事系のスタンドバトル。ダービー兄弟や、じゃんけん小僧のような雰囲気に近いですね。ルール違反で何かを奪われるやつね。(富豪村のエピソードも近いか)でも、このタイプのバトルって、奪われる側が圧倒的に不利で、奪う側は能力解除されるだけだから能力自体に「公正さ」が足りない気がするんですよね。だいたい不意打ちで最初何かを奪って、そのあとはそれを取り返すために戦うわけですから・・

で、康穂が家に戻ってDNA鑑定の結果を見るシーン。結果はほぼ一致ということですが、今更にして考えると吉良とほぼ一致ということは「仗世文のDNA」はどこに行ってしまったんでしょうか。仗世文だった頃の何かと照合したら仗世文ともほぼ一致するのかな。まあここで50%一致っていうのも不自然だからこの時点ではこれでいいのか。

カリフォルニア キング ベッド その2

なぜかこの回は大弥が定助を誘惑するという展開になっております。

カリフォルニアキングベッドちゃんには記憶を含めて現在の状況を混乱させる作用でもあるのかわからないけど、戦闘中にもかかわらず男としての欲が見え隠れする定助。うーん・・・

で、その瞬間を目撃する憲助。

ここであの野郎絶対に殺してやるぅぅぅ

とかめっちゃ物騒なこと言ってますが・・・あんた吉良の記憶が必要だったから保護したんじゃ無いのかよ!!

その後のもっとやれええ〜〜〜〜やりまくれええぇぇ〜〜〜〜も当時は随分物議を醸したものです。

そのうち定助は殺すっ!とかイキってる憲助ですが、ちょっと待て。

廉斎当時はスティールボールランがが終わってそんなに間が経ってなかったので見落としてましたが、ここは杜王町。花都が殺人の罪で捕まって、その後離婚している憲助の背景を考えれば「殺人」に関しては憲助にとってもかなりNGなはずなんです。まあ、ここは大弥の大人なシーンを目撃してしまって動揺してるってことにしておけばいいのかな・・・

記憶を奪うといえばプッチ神父のホワイトスネイクが頭に浮かぶのですが、ルールに則ってじゃ無いと奪えないカリフォルニアキングベッドちゃんはその下位互換といってよさそうです。つるぎのペーパームーンも合わせると、なんとなくつるぎと大弥にはプッチみがあるんですよね。そう考えると、ホワイトスネイクってかなり強力なスタンドですよね、ヘブンズドアー要素もあるし。

っていうことで2巻の振り返り考察は終わりです。次は3巻!!

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