今更「ドラゴンクエストユアストーリー」を見たので感想を書いてみる。

スポンサーリンク

むちゃくちゃ評判の悪い「ドラゴンクエスト ユアストーリー」ですが、今更ながら見てみました。感想やネタバレをネットで見てしまってすっかり見る気をなくした作品ですが、ゲオで旧作になっていたので見てみました。公開から相当経ってますし、もはやネタバレしてもいいと思うので、ネタバレはしますのでご了承ください。

スポンサーリンク

作品概要

作品の概要、というかメインのストーリーはドラクエ5になっております。ドラクエ5は、ドラクエの中でも特にストーリー展開が素晴らしい作品だと思ってます。

なぜ素晴らしいか、個人的な感想といえば、

「幼年期〜青年期と時代の流れがある」

「親子の愛、男女の愛、異種族との交流など、今までになかった展開」

「モンスターを仲間にするという新しいシステム」

などの要素が挙げられます。特に親と旅をしながらも最終的には子供と旅をするという展開が非常にドラマチックで、他のRPGではなかなかこうはいきません。実際にのちのドラクエシリーズでも5を超えるようなドラマ性はなかなか出せていない印象があります。

そんな僕の中でのべた褒めであるドラクエ5が映画になるのですから楽しみです。実際に見たら素晴らしかったですよ。オリジナル部分のストーリー自体は。余計な要素さえ入れなければね・・・

良かった点

グラフィックは素晴らしい

フル3DCGでキャラクターたちがダイナミックかつ滑らかに動くのは素晴らしい。躍動感や迫力も十分でしたし、表情や演出も良かったです。ディズニーやピクサーなどの作品も素晴らしいですが、日本のCG技術も素晴らしいと思いました。

キャラクターデザインも素晴らしい

オリジナル版に比べて今時の髪型になっており、非常によいデザインだったと思います。(もちろん鳥山先生のデザインも素晴らしいのですが。)で、なんで良いと感じたか考えてみると、女性キャラクターたちに前髪があるんですよね。よくよく考えてみれば、青年時代の主人公でも十代後半の設定であり、結構若めの設定なんですよね。ですが、オリジナル版のビアンカやフローラは前髪がない設定になっており、結構大人っぽい印象があるんですよ。ですが、今回前髪アリでデザインすることでいい意味でキャラクターに若々しさが出ておりました。

余談ですが、鳥山先生はドラクエの女性キャラクターをデザインするときにあまり前髪を作りませんよね。マーニャ、ミネア、ビアンカ、フローラ、ミレーユ、バーバラ、マリベル、ゼシカ、セーニャ、マルティナと前髪なしが多いです。ちなみにクセ毛っぽい質感なのはマリベルのみで、あとはストレートが多いですね。

前髪アリなのはアリーナ、娘、ベロニカくらいですね。

ストーリーのまとめ方や展開も良かった

ゲームをやっていなかったとしてもわかるように前半はダイジェストのようになっていました。幼年時代のエピソードやパパスがゲマに殺されてしまうところ、奴隷として働かせられるところなど押さえておきたいシーンは抑えられてました。その後の展開もサラボナでの結婚や出産、過去へ戻るシーンなど、ドラクエ5を象徴するようなイベントは抑えられていた気がします。

いきなりブオーンが出てきたのは意外でしたが、そんなに違和感はなかった気がします。

音楽も良かった

音楽も4以降の音楽が中心になって使われていました。やはり天空シリーズとしての音楽の使い方を意識したのかもしれません。

意外な点

ビアンカ声優が有村架純さんで、フローラ声優が波瑠さんだというところが意外でした。イメージ的には逆なので。まあ、ビアンカヒロインだからな。大人の事情があったのかな。関係ないですが佐藤有村コンビは今公開されてる「るろうに剣心」コンビですね。関係ないけど。

ゲマが思った以上に悪役だった

もはやミルドラースいらないんじゃないかってくらいにゲマが悪役だった。

というか、鎌といいバーニングクリメイションみたいな大火球といいダイの大冒険のキルバーンぽいなと思ったのは僕だけでしょうか。

残念だった点

モンスターがあまり仲間にならない

スラりんがついてくるのとゲレゲレと再会するところ、なぜかブオーンが仲間になるところを除けばモンスターが仲間になりません。個人的にはピエールやコドラン、ホイミン、ガンドフあたりは仲間になって欲しかった。小説版の影響なのか、ガンドフやスミスには結構思い入れがあるんですよね。

今までの主人公と違って「勇者じゃない」主人公っていうのが5のいいところだったんですよね。(6以降はあまり勇者は出てきませんが)モンスター使いという珍しいジョブを主人公として持ってくるのが良かった点でもあるので、モンスター使い感はもうちょっとあっても良かったんじゃないでしょうか。

娘がいない

そこ削らなくてもいいんじゃないのと思いましたね。息子は勇者だから必須キャラなんですが、双子ってところがいいんですよね、あれは。

ジャミとゴンズの扱いが雑すぎる

ゲマが一番悪いのは周知の事実だとしても、父パパスをボコりまくっていた実行犯はあいつらなわけです。もう少しじっくり対決しても良かったんじゃないですかね。その辺の雑魚と一緒に一瞬で消えてましたからね。今にして思えばジャミとゴンズは単なる色違いモンスターじゃなくて、ちゃんとデザインしてあげたほうがいいですよね。

やはりラストのどんでん返しは・・・

みんな言ってることではありますが、「実はゲームでした」というオチは残念でしたね・・・

5のキャラクターは感情も豊かで、プレイヤーの感情にも訴えかける要素が多いだけに、そこにメタ視点はいらなかった。

ていうか、ゲームってさあ・・・

ビアンカもフローラもあんな風に出演させておいてゲームオチはないわ・・・

で、大人の意見としては、ドラクエ5がどういうゲームか知っててああいうバーチャルリアリティのゲームをプレイするっていうのはちょっと気持ち悪いなあと思うんですよね。これがダークソウルみたいな死にゲーとか、バイオハザードみたいなホラーだったらまだわかりますが。

同じドラクエで、ゲームオチだとしてもまだ1、2、3や6、7ならまだ良いのですが、5はねえ・・・

なぜ久美沙織先生に脚本を丸投げしなかったのか

実はドラゴンクエスト5は久美沙織先生がノベライズされてるんですよね。久美沙織先生といえばドラクエ小説では外せない作家の先生です。僕は4のノベライズを読んでかなりはまりました。今作は久美沙織先生の許可を得ずに主人公の名前をノベライズ版と同じにしたということで軽く炎上している作品になっています。

ノベライズ版のドラクエ5はむちゃくちゃいいんですよ。なんというか、仲間モンスターの使い方がすごくいい。子供が生まれたあたりでモンスターの襲撃を受けるんですが、子供を守るために仲間モンスターたちが次々と身を犠牲にして守っていくんですよね。なんていうか、ガンドフとかね、ドラキチも犠牲になるんだったかな。とりあえずグランバニアのシーンでそれまで仲間になったモンスターたちががっつりいなくなっちゃうんですよね。そんな感じで物語は後編につながっていくんですが、その流れがすごくいいんですよね。

小説ドラゴンクエスト5―天空の花嫁〈1〉 (ドラゴンクエストノベルズ)

そんな素晴らしいストーリーを作れる久美沙織先生を脚本に迎え入れていれば、ストーリーはあんなことにはならなかったんじゃないかと思いますし、ゲームオチではなく、まだ夢オチくらいにしてくれたんじゃないかと思うと残念でなりません。

まとめ

じゃあ結局どうすれば満足だったのよ!?って言われれば、それは「あの素晴らしい話をただの仮想現実ゲームとしてまとめるんじゃないよ!」ってことになります。ゲームオチ展開さえなければ素晴らしい作品に仕上がっていたと思います。

個人的には久美先生の原作に忠実に三部作にしてくれれば歴史的な映画になると思うのですが、どうですかねえ・・・

あとは大人になったからかもしれませんが、結婚という人生で一番と言ってもいいほどの大事な選択を二択にするってものすごい話だなと思いました。もちろんどちらを選ぶかが未だに話題に上がりますし、あれが当時斬新なシステムだったのはわかるんですが。

(あんまりステータス変わらないからどっちを選んでも攻略難易度は大して変わりませんし。)

SFC版で言えば、フローラを選んだ場合は「突然現れた魔物を引き連れた男」といきなり結婚するわけですし、ビアンカにしたって「10年ぶりぐらいに再会した幼馴染とちょっと冒険したら突然結婚することになった」っていうラノベみたいな展開ですからね。いつかまたリメイクが出るなら独身ルートとかNTRルートとか未亡人ルートとか作って欲しいんですがどうですかね、スクエニさん。

コメント

タイトルとURLをコピーしました