時は学生の時のバーベキュー。バイト先の歓迎会も兼ねていた。バーベキュー会場は今は亡き仙台ハイランドだった。仙台ハイランドは遊園地だったが、バーベキューもできたのだ。そして仙台ハイランドには余計なアトラクションが一つあった。それはバンジージャンプだ。それもご丁寧に縦、横、逆の三種類。幸か不幸かじゃんけんに負けた僕はバンジージャンプを跳んだ。店長のおごりで。しかし、後にも先にも恐怖であんな声を出したのは初めてだった。
「うわぁあぁ〜」
絶叫でもなく、か細い声でもない絶妙な叫び声を上げた19歳の秋。その時の事を少しだけ思い出すような映画、スカイスクレイパーを観た。
感想 ネタバレ注意
主演はドウェイン・ジョンソン。もはやワイスピのホブスのイメージしかないが、今回は元海兵隊の設定だ。相変わらずムキムキだ!
いつもと違うところはといえば、過去の爆弾人質事件のせいで、片脚が義足になっているという設定。今はセキュリティ管理みたいな仕事になっている。妻と子供二人がいる設定だ。
(洋画で、久しぶりに離婚してない主人公を見た気がする。)
舞台は香港。お金持ちの人が超高層ビルを作って、それを悪い奴が襲撃して燃やす!中には家族が!助けに行くぞ!という映画だ。銃を乱射して悪党を蹴散らしたり、町中を破壊しながらカーチェイスを繰り広げたりする映画ではない。決して。まあ、少しはあるけどワイルドスピードとかと比べるとかなり控え目なカーチェイスだ。
義足である事を一切感じさせないアクションの数々。この設定は必要なのか…?と思うレベルだ。時々ちょいちょい義足が活躍するんだけど。
ハラハラ要素
見てるこっちがハラハラするようなシーンが多い。とにかくビルがでかいし高い。さらにろくな装備が揃っていないので、その辺にあるものをDIYしていろんな課題をクリアしなければならない。そこがまたドキドキ感を増長させる。
アクション映画としては高所系スリルアクションみたいなジャンルだ。これはドウェインジョンソンのような筋肉ゴリゴリの俳優でないとつとまらないね。あんなに恐ろしい雲梯を僕は見たことがありませんよ。
ツッコミ所
悪者の計画がけっこうシンプルかつ穴だらけ。特に脱出関連。パラグライダーみたいなやつで飛び降りるってアンタ達・・・包囲されてたら簡単に追跡されそうなもんだけど。あと、悪役のインパクトが弱く、小物感が凄い。キャラが薄くて顔が覚えられない。(まあ、実際やってる事は放火くらいなので仕方無いのだけれど)
アクション映画の悪役はすごく野心に満ち溢れているような人が多いので、誰かの使いっ走りみたいな悪役は逆に新鮮かもしれない。
物語の鍵を握るタブレット端末が顔認証で、あっさり解除されてしまったところも「おいっ」ってなりましたね。
飲み会で潰れた後輩のアイフォンのロックを指紋認証で解除したことがあったが、あれに似てるかなあ。顔認証の強制解除は指紋認証より楽そうだよね。
まとめ
派手すぎるわけでも地味すぎるわけでもないハラハラアクションとして楽しめる映画でした。
あまり残酷な描写や過激な描写もないので、家族で見ても楽しめると思います。
それにしても最近は香港とか中国とかが舞台の映画多くなりましたね。ステイサムの「MEG ザ・モンスター」もそうだったし・・・そういう流れがあるんですかね?
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