【ざっくり解説3】 成功する音楽家の新習慣 練習の5つの領域

すべての音楽家に読んでいただきたい本である「成功する音楽家の新習慣 練習・本番・身体の戦略的ガイド」をざっくり少しずつ解説しているこのシリーズ。

前回は練習環境についてのお話でした。

今回は、練習の内容についてです。

練習には5つの領域があるとのこと。5つの領域ってなんだよ?

簡単に言えば、練習内容を5つに分類して考えろって事ですね。

その五つとは、新曲、完成度を高める曲、本番用の曲、テクニック、音楽的要素の5つだそうです。

はい、難しいですね!読んでても難しかったので、簡単にまとめます。

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練習の5つの領域

新曲

言い換えると「新しく取り組む曲」ですね。

野球で例えると育成枠の二軍って感じです。この領域の曲は、テンポを落としてゆっくり演奏したり、全体像を掴んだりするのがメインの練習になります。

テンポを落としても全然手も足も出ない場合はそもそも曲が難しすぎる可能性があるので注意が必要なです。

ここで注意すべきは正確性です。適当にテンポを上げてしまうと、適当にやってた部分を修正するのに手間がかかって二度手間になってしまいます。

完成度を高める曲

新曲の領域を抜けたら完成度を高める領域に入っていきます。具体的には、ゆっくりにした仮の店舗で曲を通しで弾けるようになったらこの領域に入ります。

野球で言うと、一軍ベンチの控えメンバーっていう感じでしょうか。テンポを徐々に早めたり、細かい部分の表現を工夫したりする段階です。

発表用の曲

野球で言うとレギュラーメンバーに当たる曲。何か弾いてよ!って言われた時に弾く曲や、もうすぐライブ本番で、そのライブでやる予定の曲なんかがこれに当たります。細かい点を見直したりする練習を行います。かなり余裕を持って弾ける曲になります。怪しい場合は「完成度を高める曲」の領域まで逆戻りですね。

テクニック

スケール練習やアルペジオ、リズムトレーニングなどがこの領域になります。いわゆる基礎練もこの領域かもしれません。ここでのトレーニングのレベルが高くなってくると、より難しい曲を弾けるようになったり、より滑らかな演奏ができるようになります。

ここでのトレーニングは自分の限界を超えるトレーニングです。できるだけ早いフレーズを弾けるように練習したり、リズムキープを続けたりですね。限界を超えるという意味では筋トレに近いと思います。

音楽的能力

ここは「初見」と呼ばれる楽譜を見てすぐに演奏したり、即興であったりと「音楽的なセンス」を磨く領域です。

自分でフレーズを作ってみたり、コード進行に合わせて弾いてみたり、音楽の理論を勉強したり、耳コピに挑戦したりするのもこの領域かもしれません。

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5つの領域をバランスよく練習する

本番用の曲だけではレパートリーが増えませんから、実力にあった新曲も練習しなければいけませんし、基礎練だけやってても音楽的な表現力が身につきません。

これも野球に例えますが、試合に勝とうと思うなら実戦形式の練習は必須ですよね。キャッチボールや走り込みしかしていない野球部が試合に勝てるとは思いません。ですが、同じくらい実戦形式の練習を積み重ねたチーム同士が試合をした時にどこで差が出るかといえば、基礎力の差が出るんじゃないかと思います。小さなエラーをしない守備陣。制球力の高い安定したピッチャー。粘り強いバッティングができる打撃陣。なので、基礎練習と実戦練習はバランス良く行っていったほうがいいですね。

普段の練習がどの領域にあるのかを自分で見直して、練習計画を立てて練習した方が効率が良くなる事は間違いありません。

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僕の見直した例

僕の場合、基礎練習の割合が多すぎて、曲のレパートリーが少ないんですよ。そこで練習する曲の難易度を下げて、完成度を高める曲の練習を増やしました。やはり曲練はトータルでの練習ができるので楽しいですね。

あと、新曲の選び方も変わりました。というのも僕は難易度の高い曲を選びがちだからです。

練習も大事ですが、どう練習をするのか計画を立てるのも大事ですね。次回はそんな練習計画についてのお話になると思います。

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