僕は実力が全てだと言われたら絶望する。実力なんて数値化できないし、結果だって運や環境、タイミングに左右されたりする。
実力があるのに結果が出ない人。実力はないのになぜかうまくいってる人。
この差はなんなの?
という疑問に一つの答えを指し示してくれるのがこの本。
この考え方を学ぶのに早いも遅いもない。むしろ早い方がいいと思う。
個人的には高校生くらいの人に読んでもらいたいし、それぐらいの年代の子供がいるなら読ませてあげた方がいいんじゃないかな。
錯覚資産の考え方は知らないと確実に損します。
実力をつけようと必死に努力して、でも認められなくて苦しんで・・・報われない。
努力と実力がそのまま成果と評価に直結する世界ならこんな本はいらないでしょう。ですが、
この世は残酷です
結論から言ってしまえば、それっぽく見える人の方が評価が高い。
社会的な生き物である以上評価からは逃げられない。
そんな時に頼りになる本ですね。
人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている 感想
作者
ふろむださんというモンスターブロガー。
おそらく今錯覚資産的なものを応用しながら実生活でも仕事をうまく回してる人だと思います。
(錯覚させられている可能性もありますが)
プロフィールがまたうまいよね。
内容
錯覚資産について書かれた本です。
錯覚資産というのは
「人々が自分に対して持っている、自分に都合のいい思考の錯覚は、一種の資産として機能するということ。」
思考の錯覚は、錯覚をしていること自体に本人はほぼ気づけないというのがミソ。
錯覚資産が引き起こす現象や、錯覚資産の身につけ方を解説しています。
錯覚資産の具体例
選挙や採用面接において、見た目がいい人の方が得票率や評価が高いというデータがある。
だが
評価をした人は、見た目ではなく実力や実績で評価していると思い込んでいる。
無意識にその人の実力まで勝手に思い込んでしまったというわけです。
身なりのいいイケメンの方が、身なりの悪いブサメンよりも頭も良さそうだし実力もありそうだと勝手に思い込んでしまうということですね。
ちなみに、「自分はそんな風に見た目だけで判断しないぞ!」なんて思い込んでる人の方が危ういらしいです。
錯覚資産ベースで成長した方がいいスパイラルに入りやすい
いい環境やいい人脈に恵まれるのは錯覚資産ベースで成長するタイプの人らしいんですよ。
明るくて実力がありそうなイケメンの方がいい出会いが多い、いい環境が手に入りやすいってことですかね。
実力はあるんだけど、非社交的で不潔、ブサメンだといい出会いや環境が手に入りにくいので成長スピードが遅くなるとか。
錯覚資産に騙されなくなる
錯覚資産のカラクリがわかってると、錯覚資産を利用した何かに引っかかりにくくなります。
この世には認知バイアスを利用した広告が沢山ありますからね。
知っておくだけで強い
この考え方は知っておくだけで相当強い武器になります。とくに若い人であればあるほど重要です。
遅くとも高校生、できれば中学生ぐらいの人には読んでもらいたい。親なら買ってあげてほしい。
それぐらい錯覚資産は人生に与える影響は大きいからです。
もちろん社会人にもオススメ。
男の人の方が好きそうな内容だけど、実は女性がこの考え方を理解するとめちゃめちゃ強いです。
まとめ
これが1500円で手に入るなんていい世の中だと思います。本屋さんでも黄色い本なので簡単に見つけられますよ!