今更読み直すスティール・ボール・ラン その1

ジョジョというものは不思議な漫画で、初見の時と読み直したときでは印象やらツッコミどころやらが変わってくることが多々ある。

初期設定をいい意味で無視するところが荒木先生のセンスであり、素晴らしいところである。いや、素晴らしいかどうかはともかく個人的にはそういうところも好きだ。初期設定に忠実に描いて面白くなくなるくらいなら、初期設定など無視して良い。

そんなある意味いきあたりばったりな冒険を描いた作品が第7部スティール・ボール・ランだ。

新連載が始まったのが僕が高校生の時で、ワクワクしながら毎週ジャンプを読んでいた。そして途中からウルトラジャンプに変わった。もう20年前にもなるのかと思うと懐かしい。当時はブログなんてなかったし、まさか大人になって人の親になって、それでいてこんなブログを書いているなんて想像もしていなかった。

そんなスティール・ボール・ランを一巻から順番に改めて振り返りながら考察していくのがこの企画っだ。

個人的にはツッコミどころや改変部分はジョジョリオンより遥かに多いのがスティール・ボール・ランだと思っている。それを象徴するのは初期のヴァレンタイン大統領だが、この話はあとに取っておこう。

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今更考察スティール・ボール・ラン 1巻前半部〜

サンドマンとジョディオの共通点

今更スティール・ボール・ランを振り返る。なぜこんな企画を思いついたのか?

ことの発端は「サンドマンとジョディオの髪型似てないか?」と思ったことである。

フロント部分に編み込みが来るデザインはジョディオの髪型だが、よくよく見るとサンドマンもこんな髪型をしているんだよなあ。

しかしまあ、部族の仲間が「砂男(サンドマン)」って言ってるのに・・・後々にはサウンドマンだからなあ。

イン・ア・サイレント・ウェイをドットハーンとかに使わせて、サンドマンはサンドマンで良かったんじゃないかとさえ思うが、まあいいか。

話は戻るがサンドマンとジョディオには共通点がある。

  • 大局的にものを見ている
  • 兄や姉がいる
  • 目的の為なら手段を厭わない面がありそう

子供のの頃から思い込んだら他人と協調しないサンドマンだが、お姉ちゃんとは仲が良さそうだ。そして白人の基本概念が金であるという「メカニズム」もわかっている。

ジョディオの父親は明らかになっていないが、もしかしたらサンドマンの姉ちゃんの子孫という可能性もなくはない。ノーベンバーレインのデザインもインディアンみがあるといえばあるしね。

で、ズギュンしながら反対側の岩山に飛び移るサンドマン。仲間たちは「どうやって?」と言っているが、ほんとに「どうやって?」である。(イン・ア・サイレント・ウェイではなかなか厳しいんだよなあ)

なぜこんなに削ったのかわからないジャイロの謎のトレーニング

サンドマン部族の敷地で何故か岩を削るトレーニングをしていたジャイロ。これも完全に謎である。

そしてサンドマンの見立てによると、馬三頭分のジャンプをしているが・・・

ジャイロは作中馬三頭分のジャンプはしていない。

むしろ作中一番ジャンプ力ありそうなのがサンドマンっていうね・・・

これは鉄球使いがいることをほのめかすための描写って感じではあるものの、マッドマックスみがあるサンドマンの仲間に捕まったりしたらジャイロもレースどころではなくなるんだが・・。

まさか、ここきてトレーニングしていたのはジャイロではなくウェカピポだった!?

・・・なわけないな。

ゴーゴーツェペリ

こんな金歯を入れちゃった息子を見たときのグレゴリオ・ツェペリの心情を慮ると悲しくなるな。ため息が出てきそうだ。

息子が高校卒業と同時にブリーチしてイキってる姿みたいだ。歯の分ブリーチよりもたちが悪い。

とはいえ、

ジャイロは頑固だが意外と根は真面目な長男なので、けっこう勇気を振り絞ってゴーゴーツェペリしたのかもしれない。

初期のルーシー

初期のルーシーは実年齢・・・14歳だっけ?っぽく描写されていて、スティーブン・スティール氏の異常なキャラ感がすごい。スティーブン、いい人なんだけどね・・・

ウルムド・アブドゥルは年三回もサハラ砂漠を横断する!

そんなウルムドさんが開始数百メートルでサボテンに突っ込んでリタイヤするなんて誰が想像できただろうか。

というか、全行程を考えればサボテンに突っ込んでちょっと気絶したぐらいならレース復帰できそうなもんだけどなぁ。

ただのロリコン!マウンテン・ティム!

ルックスはイケメンだが14歳を本気で狙ってるロリコンカウボーイのマウンテン・ティム。

ルーシーが17歳ぐらいならこうはならなかったのかもしれない。

いや、17歳も女子高生だしな。日本では捕まるな。

ただの被害者!ドット・ハーン

思わせぶりに突っ込んできて普通に死ぬことになるドットハーン。チンギスハーンも泣くわ。

1200ドルも払ってつきまとおうとするスリ

20ドルジャイロからスッたスリは1200ドルも払ってジャイロのレースを妨害するとか言ってる。

1200ドルって今の相場で17万円(連載当時は15万)ぐらいするのでけっこうな大金だと思うのだが、そんなに払ってまでジャイロにつきまとって嫌がらせしたいって・・・なかなか気合の入ったやつではある。俺は嫌がらせに17万とか払えないぜ。

まあ、口だけだったのかもしれないが・・・こいつが実際に参加してジャイロにボコられる世界線も見てみたいといえば見てみたい。

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今更SBR 次回予告

最初から飛ばすとこの企画自体がポシャってしまう。個人的には最終話まで完走したいのだ。

これはこのピポにとってのスティール・ボール・ランなのである。

リタイヤせずに完走するために今日のところはこの辺にしておこう。

次回は「あなたならどうする・・・?最高だった・・・・」あたりからの振り返りになります。お楽しみに。