岸辺露伴は動かないの実写版の感想です。
前半は見る前に思った事。後半は見たあとの感想を書いていきます。
【追記】2021年12月に実写版の新作が出るということでキャストからエピソードを予想した記事も書きました。
・岸辺露伴は動かない 実写ドラマのエピソードはなんなのかをキャストから予想しよう
見る前に思っていたこと
実写化の発表から放送までが短かったので、ろくに復習をしないまま当日を迎えてしまいました。
とりあえず予告編を見た時の感想を書いていきます。
ヘヴンズドアーの描写
NHKのドラマなのでCGとかを盛大に使えないのは分かりますが、ちょっと本になった所の紙の質感がなあ…という思いはありました。
割と顔が本になって書き込む描写が多そう。顔にノートを貼り付けたみたいな質感になっている可能性があるので、そこをどう見せて来るかが楽しみですね。
露伴の筆跡は再現度が高かったので、恐らく吉良吉影のように練習したのかなと思います。
ヘヴンズドアーといえば、もちろん人を本にして中身を読んだり、書き込んだりする能力ではあるんですが、その説明を短時間でできるのか?というのが楽しみです。スタンドを特殊な超能力として説明するのはもちろんですが、くどくなく、なおかつ正確に説明するのは脚本家の腕が問われそうな気がします。
高橋一生の声
別に高橋一生さんの声が悪いとかそういう事ではないのですが、ジョジョASBの時は神谷浩史さんが、アニメ版では櫻井孝宏さんが声優をやっていたという事もあり、割とハキハキと高めの声で喋るという印象がついてしまったんですよね。それに対して高橋さんは比較的低めの声質なので、どういう演技を見せてくれるのかが楽しみです。
泉京香の演技
富豪に憧れて、ちょっとミーハー心で富豪村に露伴を誘う泉さんですが、ある意味露伴以上に大変な目に遭いますよね。
荒木先生の作品にありがちな「ああっ…そんな…!ああっ…!」みたいなセリフ。もちろんこの富豪村では大変な目に遭うのは泉の方で、露伴はそれを助けるポジションにいるというか、ある意味露伴以上に主人公なのが泉京香。
泉さんの演技が罰則の重さを物語ると言っても過言ではない今回の「マナー」の話。
演技力に期待しましょう。
見た後の感想
見た後の感想を書きます。ネタバレ注意!!
導入部
冒頭は泥棒が露伴の家に忍び込むところから始まり、その二人を本にしてヘブンズドアーの説明が入る。
この二人の泥棒が、4部の 康一くんと間田みたいな感じですね。リアリティを追求する露伴のこだわりなんかも最初の方で説明されていました。個人的には蜘蛛を食べて欲しかったんですけどね。
岸辺露伴
高橋一生さんの岸辺露伴ですが、表情や動きがすごく良かったですし、心配していた声のトーンも違和感なく見れました。
ゲームやアニメの声優さん、神谷さんや櫻井さんは「天才漫画家」っていう感じの岸辺露伴でしたが(4部の露伴なので当たり前なのですが)、今回の高橋さんの露伴は「変わり者」って感じが強調されていたので、そこが良かったです。「おいおいおいおいおいおいおいおいおい」の言い方とか動きとか良かったなあ。
泉京香
原作通り割とキャピキャピしててはっきりものを喋る感じで良かった。というか、露伴を圧倒するくらいマイペースで会話できるのって原作合わせても彼女だけなのでは・・・
何気ないんだけどあまり見かけないような変なシルエットの服を着てるのがいい感じ。
表情やセリフの言い方なんかも全体的にイメージ通りで良かったと思います。
富豪村
ひな鳥のくだりはカットでしたね。
で、一究登場。
髪型がブチャラティみたいなグラボブになっていた。原作ではタスクACT1みたいなチュミミンヘアだったんですけどね。あんな髪型してる子供ってだけでも不気味なんだけど、眉がないから不気味さも倍増。こんなキャラクターが平気で登場するのは荒木先生の作品ならではですね。
マナー違反のくだり
泉京香のマナー違反は2つ(原作は三つ)彼氏の太郎くんと犬のマロンちゃんが意識不明に。(死んでいたのかもしれないが)
母親と婚約者が二人とも死ぬ展開ではなかったですね。
個人的にはここが富豪村一番の恐怖ポイントなんで、ここはやって欲しかったんですけどね。マナー違反でヒトが死ぬって結構衝撃的な展開ですし。
露伴はヘブンズドアーを使ったことによるマナー違反で右手が動かなくなってしまう。これもオリジナル要素ですね。
その後の再挑戦の流れで「だが断る」を入れてきたのはうまいなあと思いました。
原作では泉鏡花はものすごい顔をして泡を吹いて倒れたりするので、この顔にものすごく期待していたのですが、残念ながらそのシーンはありませんでした。
イギリスにおいての逸話の紹介や、「マナー違反をその場で指摘すること自体がマナー違反だ」など、原作にはない部分もたくさんありましたが僕はいい改変だと思いました。
最終的にはヘブンズドアーで「畳の縁を踏む」という書き込みをし、マナー違反を一究に強制させることによって失ったものを取り戻す露伴たち。マナー違反ではないけどルール違反だったりするよな・・・そんなこと言ったら話がまとまらなくなってしまうんだけども。
めっちゃ悔しがる一究がなんともいえない味を出してましたね。
全体的な感想
原作は荒木先生のコマ割りやセリフ、構図などによってスピーディーかつダイナミックに話が展開されていくのですが、この実写版ドラマでは静かに話が進んでいきます。
間というか、沈黙というか、無音の時間が不気味な雰囲気を醸し出していて、非常に雰囲気が良かったと思います。
全体的に改変がなされていたものの、大事なところが端折られているなんて言うところは全然なく、むしろいい感じに改変されていたので、後の二作が非常に楽しみです。
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