岸辺露伴は戯れない 夕柳台 感想と考察

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突然ですが皆さんは山の上に住んだことがありますでしょうか?

ハッキリ言います。山の上に住むというのはちょっとの徒歩移動も大変ですし、公共交通機関もバスのみですし、自転車移動も電動アシスト機能なしではとても大変ですし、車は燃費を食います。簡単に短くまとめると住むのはけっこう大変。

ただし眼下に都市部を見渡せるというのはなかなかいい気分になったりします。おお、山の上に住んでるぞ。みたいな。月一くらいしか思わないけど。

夕柳台はそんな山の上の方に住んでいる人達のお話です。

おそらく仙台のある地方がモデルになっています。そして、そのモデルになっている地域が僕の住んでいる地域とまあまあ近いというどうでもいい事情もあって、この話は情景のイメージがしやすい話でした。

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夕柳台の概要

この話は岸部露伴が巻き込まれる系のお話で、話のタイプ的にはスタンドっぽい怪異の話になりますね。岸部露伴シリーズは、ただ露伴聞いた話を再現してるような話もあるのですが、この話は彼が実際に露伴が体験した話になっています。

漫画ではなく小説なので情景を想像するのに想像力が必要ですが、こういうスタンドバトルっぽい話はイメージがしやすいですね。

あらすじ

話は公園から始まる。子供が遊んでる姿をスケッチしてる岸部露伴。大人気ない岸部露伴がなんとも言えないが彼らしくて良い。そこで岸部露伴は「黒い猿」の話を親子から聞くことになる。

そこで実際にその黒い猿の目撃現場に行ってみるのだが・・・そこは遊具が撤去された閉塞感漂う公園だった。

そこで「ある条件」を満たすと黒い猿が出現する。

黒い猿の正体は?

そのようなことが起こる原因は?

この怪異に対して露伴はどう切り抜けるのか?

この辺りがこの話の面白いところですかね。

猿という単語が出てくると、「物語シリーズ」のレイニーデヴィルとかを思い出してしまいます。そのせいか、なんとなく情景のイメージがアニメで思い浮かびます。なんというか、アニプレックス感。

ネタバレ注意!

この話のオチ。

「黒い猿」に見えたものは「黒ずんだ異形の老人」の姿をした怪異だった。

地域の静かさを破る「騒音」が条件となって襲いかかってくる怪異。

この怪異を生み出したのは「騒音」を過剰に嫌う地域の老人たちの願いだったという。

この老人たちの描写がまたなんとも言えなくて、山の下の方に住んでいる人たちをなぜか見下しているという驕った感じの描写になっております。

子供の遊ぶ声や物音でさえ騒音とみなし、行政に圧力をかけて遊具まで排除させる・・・ちょっとどこかで見たような話というか、ワイドショーで見かけそうな話。最近の行き過ぎたクレーマーの話なんかと通ずるような話である。

結局のところは自分たちで生み出した怪異に首を絞められるというような展開になるという岸部露伴らしい話になり心地よい読後感があります。

現代風のエピソードがいい感じ

防犯ブザーの存在など、割と現代風の話であり、老人たちの考えも昔とは違う今風のものになっております。ジョジョもそうですが、岸部露伴シリーズも現代風のアレンジがいい感じですね。なんかこう、時代にマッチしたリアリティがある話ですよね。

夕柳台の実際のモデルは?

仙台市内にも「台」のつく地名は結構あるのですが、「杜王町の駅の西側、山手の方にある住宅街」という表現がヒントになりました。

山手町という住所が仙台市内にあります。近くには東北福祉大学なんかがあります。交通手段はJR仙山線とバス、近くに地下鉄はありません。その近くに中山という山があります。山の頂上には中山大観音という観音様の巨大な像があります。その中山の頂上付近に「中山台」という地名があり、そこがモデルなのではないかと思っています。近くまで行ったことがありますが、確かに静かな住宅街です。ついでに言うと、住人の平均年齢も高めですね。そこが作品に反映されているかどうかはわかりませんが。

ただ、さすがに「柳と鉄柵で囲まれた何もない公園」っていうのは無いですね。何も無い公園はありますが、柳で囲まれた公園は無いと思います。

まとめ

特徴的な敵がでてくるわけでは無いのですが、直接露伴が襲われるということも相まって後半はスリリングな展開になっていきます。謎だった現象が少しづつ明らかになってくると、霧が晴れたようなすっきり感があり、ヘブンズドアーによる逆襲でこれまたすっきり感を味わうことができる作品です。不気味な感じこそあれそこまでおどろおどろしい不気味な感じでは無いので、映像化しても面白そうですけど、ちょっとCGが多くなりそうなので難しいかな。

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岸辺露伴シリーズの感想と考察

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