【ざっくり解説8】音楽における卓越性の習慣ついて考える

音楽の習慣

前回は深く練習することについて考えてみました。

今回は練習における「卓越性の習慣」について考えていきたいと思います。

スポンサーリンク

卓越性の習慣

1 脱力

音楽の演奏において脱力は大事な要素になります。力んだ演奏は滑らかさや繊細さを欠くだけでなく、疲れやすくなったり、ケガをしやすくなったりします。また、間違いなく見栄えもよくありません。

単に演奏の時だけ脱力を心がけようとしても、そう簡単に習慣づくわけではありません。

脱力の大もとは心の持ち方です。まずは意識的に脱力して行動することを心がける事が大事です。心を力ませないということです。(なんか意訳というか、イメージ任せって感じがして申し訳ないのですが。)

具体的には、事あるごとに力を抜く習慣を身につける事が大事ですね。

例えば、自転車を漕ぐときのペダルに力を加えるときです。ペダルを回転させるには、ペダルを踏み込むタイミングで力を入れることが重要で、ペダルが下まで来た時や、上に向かってるときは足の力を抜いて脱力させる事がポイントなんですよ。常時力を入れっぱなしにしていると、簡単に疲れてしまいます。効率のいいペダリングのためには脱力と入力のタイミングがとても重要なんです。

あれ?これってピッキングのときも同じじゃない?と思った人は正解です。ピック弾きも2フィンガーもサムピングも、必要なときに力を入れてあとは抜くってのが大事なんですよね。もちろん左手で押弦するときも、押弦時にのみ力を入れて後は抜くってのが重要です。

手や指先の力を抜こうと思ったら、腕や肩の力も抜いたほうが良いに決まっています。肩や腕に力を入れなくてもいい自然な脱力フォームを目指してみるといいと思います。鏡やケータイの録画機能を使ってチェックしてみましょう。

2 表現力

表現力というのは、楽曲ごとに表情豊かに演奏することです。どんな素晴らしい演劇も、無表情の棒読みの棒演技では何の魅力も伝わりません。音楽は表現力も大事なので、練習の時から意識して練習するようにします。

具体的には、フレーズの山と谷に合わせて音量を調節する、拍に合わせて強弱をつける、簡単な曲でも想像力を働かせて演奏するなどの工夫が必要です。

歌モノの場合、歌詞にまで目を通してどんなテーマがある曲なのか、イメージをしてから弾いたりします。まだテクニックが伴ってないのが悔しいんですけどね。ベースラインはリズムやグルーヴが大事なのはもちろんですが、曲全体を形作ってるものはなんなのか、そういったところまで理解を深めてから演奏をするのと、ただなんとなく演奏をするのでは、小牧部分の表現方法に差が出てくるのではないかと思います。音符を音符として演奏しない。

3 正確さ

正確に曲を完成させていくことです。難しいフレーズなどは、つい適当にごまかしてしまったりしますが、ごまかして演奏したフレーズは、後でまた覚え直さなくてはいけなくなります。

最悪の場合間違ったままフレーズを覚えてしまい、それがクセになってしまったりします。すると、そのクセをとるためにまた練習が必要になり、二度手間になってしまいます。

スポーツでもそうですが、一度間違ったフォームが身につくと、それを直すのにもの凄く時間がかかります。変なくせほど厄介なものもないと思います。

練習は正確に行い、後からやり直す手間を省きましょう。やり直しがないだけで、時間の節約になります。

大雑把に全体の通し練習を繰り返したりする事が多い人は気をつけましょう。僕はこれでした。これやりがちなんですよ。何しろ気分がいいので。そんなに完璧に弾けてなくても曲を演奏している気分には浸れます。もちろんこういう瞬間があってもいいとは思うのですが、これを練習でやってるとなかなか上達しないんですよね。

できない部分や苦手な部分を抜き取って、そこをゆっくり練習してから最後に通し練習をした方が、確実に卓越性が上がるはずです。

4 躍動するリズム

躍動するリズムとは、テンポを巧みに操ることです。リズム感の良くない曲なんて、なかなかノレませんよね。曲自体に生命を吹き込むように、リズムに合わせて練習します。

リズムは音楽における生命線です。リズムが生き生きとしていれば、曲のノリも生まれてきます。

特にベーシストやドラマーなどのリズム隊は、このリズムがどうなるかによって曲の仕上がりやかっこよさが変わってくると思いますので、リズム感をアップさせるように特に意識して練習するといいと思います。

5 美しい音

練習する時は美しい音で練習します。生音でなく、アンプを通したり、練習の段階からいい音で演奏することが大事です。音作りだけでなく、ピッキングのニュアンスだったり、そういった細かいところまで意識して美しい音が出せるように練習します。

本には曲に色をつけるように演奏すると書いています。音の色を追求すると思えば、演奏の技術から機材の調整、音作りまで気合が入りそうですね。

美しい音を出すには美しくない音を出さない事も重要ですね。ミスタッチやノイズは美しくありません。そういったものを無くすには・・・そう、ミュート重要なんですよ。僕は余弦ミュート苦手なので頑張ります。

6 集中力

練習の段階から集中力を高めて練習しようっていうことです。本番のプレッシャーの中でも集中して演奏するには、普段の練習から集中しておくことが重要です。

「練習で出来ないことは、本番でもできないよ」ってよく昔先輩に言われてました。それが今になって心に沁みますね。

集中力に関しては諸説ありますが、集中できる時間を把握して、細かく区切る手段が有効だと思います。25分くらいなら集中力をきらさずにできるはずなので、集中が苦手な人は短めの時間を設定して練習に取り組んでみるといいと思います。

7 前向きな姿勢

練習において、なかなか越えられない壁が出てくることは誰にでも起こり得ます。ですが、その問題に真正面から向き合わなければ音楽家として成長することはできません。

困難にぶつかった時に、それを学習の機会だと捉えることによって前向きな姿勢を身につけることができます。

難しい、できない、マジ無理

こんな事ばかり呟いていたのでは本人も周りもウンザリしてしまいます。

前向きな姿勢は練習に限らず大事な事だと思います。

スポンサーリンク

まとめ

こういった要素を常に意識することによって、一曲一曲のクオリティが上がり、素晴らしい演奏をできるようになるはずです。意識して取り組んでいきましょう。

コメント