【ざっくり解説7】深く学ぶ事について考える

音楽の習慣

成功する音楽家の新習慣 練習・本番・身体の戦略的ガイド」についてざっくり解説しているこのシリーズですが、いよいよ「深く練習すること」について考えていきたいと思います。

同じ練習においても浅い練習と深い練習があります。どうせ練習するなら深い練習をして、より効率よく曲を覚えたり、技術の向上を目指すのがいいですよね。

最初に結論から言ってしまうと、深くて上手な練習は「時間と手段を節約する技術」になります。

節約?となるかもしれませんが、深く学ぶとはどういうことなのか、ちょっと掘り下げて解説していきます。

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「深く学んだ」とは

「深く学んだ」とはどういうときに言えるのかというと、「学んだ知識で自分が変わった時」がそれにあたるそうです。学んだ知識だけなく、技術にも同じことがいえそうです。知識や技術を習得することによって、自分の表現や演奏が変わったら、それは深い練習ができたということになります。確かに自分が変わらなければなんのために学ぶのか、練習するのかわかりません。

逆を言うと、練習や勉強というのは「自分を変えるためにある」んだと思います。自分をより良い状態に変えていくためのものなんですよね。

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深い練習の効果

深い練習を行うことによるメリットの一つとして、何にでも興味を見出すことができるという点があると思います。

ベースで言えば、最初は曲が弾きたい、スラップがやりたい、そんな気持ちで練習に取り組むことが多いんでしょうが、基礎であるピッキングやリズムトレーニング、アルペジオなども重要な練習です。浅い練習をしているうちはなんとなくのリズムや音価、甘いミュートなんかには意識が向かないのかもしれませんが、深く練習することによって一回のピッキングの重要性や、リズム感がいかに大事かがわかってくると思います。

ただ、この深い練習というものは唯一の正しい方法があるわけではないです。その人によって取り組むべき課題や、練習の方法は違うからです。

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上手に練習をする とは?

デイヴィット・ソイヤーさんが言うことには、

「上手に練習する=時間と手段を節約する技術」

になるそうです。

たとえ話になりますが、試合に勝ちたい野球チームがあるとしたら、打撃練習や守備練習、基礎体力作りなどを上手に行っていかなければチームとしての実力はアップしません。打撃練習一つを取っても、トスバッティングだけを延々と繰り返してもうまくはなりませんよね。素振りでスイングフォームを固めて、トスバッティングで基礎となるミート力を鍛えたら、実際のピッチャーに投げてもらって打つ練習をする。この流れの順番やバランスが上手な練習かどうかを決める鍵になってきます。

スイングがむちゃくちゃならトスバッティングも微妙ですし、その状態ではフリーバッティングもうまくいきません。結果、打てないチームになってしまいます。

スイングを安定させてから実際に弾を打つ練習をした方が、余計な時間をかけなくても済みますし、後からスイングの練習に逆戻りするという二度手間を防ぐこともできます。これが時間と手段の節約です。

ベースに話を戻すと、基礎となるフィンガリングやピッキング、ベースの構え方やリズム感がむちゃくちゃなうちは曲の練習をしても演奏のクオリティは高くなりません。基礎練習が大事だと言われている所以はここにあるわけですね。

まとめと次回予告 深い練習においての大事な習慣を考える

上手に深く練習することによって、練習の内容に興味を見出し、かつ効率的に練習できるようになります。では上手に練習するには何をすればいいのっていう具体的な話になってきますね。

深い練習において大事な習慣は、

の四つがあります。次回以降はこの要素をまた細かく考察して解説していこうと思います。

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