最近はジョジョリオンも完結したので荒木先生の関連書籍を読んでいるんですよ。そんな中目に止まったのは「超偏愛!映画の掟」という荒木先生の本の中で紹介されている「ボーン」シリーズです。今回はボーンアイデンティティーについてです。これは2002年公開の映画ですので、ジョジョリオン連載よりもかなり前になります。このころから荒木先生の頭では構想があったのでしょうか。
ストーリーを簡単に説明します。マット・デイモン演じる謎の青年がいるのですが、彼は自分の名前や記憶を失っているのです。ですが、体術や身のこなし、銃の扱いなど明らかに一般人ではない技術を自然に使えてしまうのです。「僕は何者なんだ?」
ジョジョのファンならどこかで見た話ですよね?といわけで共通点などを探ってみました。
ジョジョリオン読者目線でボーンアイデンティティーを鑑賞しよう
ストーリー
記憶を失った青年は、自分の身体に埋め込まれていたチップに記録されていた銀行の金庫を目指す。だがそこにあったのは大量の現金と偽造パスポート、そして銃だった。そして理由もわからず追っ手に追われてしまう。自分はどこの誰で、何をしてきたのか?そこがわからないのが彼の一番の苦悩のように見えます。
共通点を考えよう
- 記憶がない(自分の個人情報に関して。一般常識などは覚えている)
- 特殊能力(この場合はエージェント的な技術と知識)がある
- 行き場のない女の子がパートナー
- 自宅に行ってみる(吉良吉影のアパート的な)
- 自宅で敵に襲われる
こうしてみるとジョジョリオンの1巻〜2巻と非常に近いストーリーですね。
敵は組織の追っ手
なぜか警察が介入してきたりもしますが、基本的に追ってくるのは組織から指示を受けた者たちです。近距離での格闘戦もあり、遠距離での狙撃戦もありでいろんな戦い方で物語が展開していきます。
アクション映画だが、サスペンス要素が強い
基本的にはアクション映画なのですが、謎の散りばめ方や敵がやってくる前のどことなく緊張感のある雰囲気などはサスペンスに近いなと思います。このあたりも単純な冒険漫画とは違うジョジョとの共通点を感じさせますね。
主人公ジェイソン・ボーンの人柄
記憶がないがゆえに、「自分が何者なのか」ということに対しては大きな不安を抱えている。ですが気を許した相手や子供に対しては暖かい心を持っており、冷酷なエージェントという印象は受けません。
たまに笑顔を見せたり、人並みに「男」なところも。
作中で車の中で熟睡するシーンでヒロインであるマリーに対して心を開いた演出がなされてますし、寝ている子供達を心配するところが過去の伏線に繋がったりといろんな仕掛けが施されています。直接的な言葉にしなくても、態度や行動からキャラクターの心情を推察できるのも素晴らしい演出ですね。このあたりも荒木先生の漫画の考えに似ているところがあります。
まとめ ジョジョ好きならオススメ!
ジョジョリオンを一通り見てきた今だからこそ見直すと面白い映画だと思います。
僕もかなり昔に見た映画なので、なんとなく面白かった印象しかありませんでしたが、こうしてジョジョリオンとの類似点を見つけてしまうと楽しいですね。次回はスプレマシーやアルティメイタムなど、続編を見て共通点を探していきたいと思います。アマゾンプライムで見れるので、加入してる人は気軽に見れると思います。気になった方は是非!
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