ゲームのノベライズというのは今でこそ当たり前ですが、当時小学生だった僕にとっては珍しいものでした。
僕が初めてプレイしたロープレは間違いなくドラクエです。3から始めました。3が終わると当然のように4をやって、2をやって、5をやって・・・というハードの進化と共に歩んできた世代です。当然ふっかつのじゅもんの大変さも知ってますよ。
で、そんなゲームの小説をなぜか本屋さんで見つけたわけです。一冊500円くらいするのでお年玉で買ったのか、小説だから親が買ってくれたのかは覚えていませんが、とにかく購入。
入りは4の小説版でした。ゲームではほとんど語らないキャラクターたちが考え、会話しているのは新鮮でした。今にして考えたら作者のオリジナル性があって面白かったのでその要素を紹介します。
アリーナがボクっ娘
サントハイムの王女アリーナ。女の子でありながら武闘家キャラで、ゲーム終盤ではキラーピアス二刀流で会心の一撃を連発するキャラクターですね。
そんな男勝りなアリーナの一人称が「ボク」でしたね。今でこそアニメなんかでボクっ娘を見ますが当時小学生だった僕には不思議な感覚でしたね。
ちなみにアリーナではないですが、3章のトルネコのNPCであるロレンスの口調がオネエだったりします。
クリフトやマーニャ、ミネアの人間性
大方予想通りというか、もちろんトルネコやブライもですが予想通りの性格というか、全然違和感のない感じで面白かったですね。やっぱりクリフトはアリーナが好きという。ゲーム中の数少ないセリフからキャラを組み立てるのは大変そうですが、そこは久美沙織先生の腕ですね。
両性具有という難しい単語
小学生にわかるわけないのですが、今になるとわかります。
これは小説版のオリジナルストーリーでしたが、違和感なく語られています。
今にしてみると大人の見方ができるかも?
ピサロの扱い
結構ラスボスであるデスピサロの描写が細かく、感情移入がしやすいです。ゲームだとドラクエのラスボスって最後にちょろっと出てくるだけだったりするのでこういうところは小説版のいいところ。けっこうミニデーモンとのくだりも好きです。
仲間は多いが違和感はない
小説版でより鮮明になるのは年齢というか年代です。
ライアン、トルネコ、ブライが年代層高め、
マーニャが中堅、
あとの人たちが若者、
と、仲間はずれがいないんですね。
一緒に旅をする上で、ライアンだけおじさんだったら辛いですしね。
そんな同年代トークみたいなのも挟まれているところが小説版の好きなところです。キャラクター同士の会話というのはドラクエにおいては完全な想像だと思うので、これを楽しめるのが醍醐味ですね。
ドラクエ4は全4冊
全5章を4冊にしているので結構なボリューム感です。当時は感じが難しくて読むのに苦労しましたが、今ならもう少しスムーズに読めるかなといったところ。未だに当時のことを覚えているあたりインパクトのある小説でしたね。
うーん、自分で書いててちょっと読みたくなってきた・・・
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