これはお客さんもスタッフも同じ事が言えます。人の良心を信じていないわけではないのですが、これをあてにしてビジネスをすると、それってもはやハラスメントだよね。という自戒を込めております。
そもそも「あてにする」とはどういう事なのか。
あて を辞書で調べてみると
1 目当て。目的。
2 たのみ。期待。
3 あるものを増強、保護するために、その上にあてがうもの。
僕が感じているのはおそらく2のたのみや期待だろう。
人の良心をあてにして経営する、というのはつまり、スタッフや顧客の良心に期待して経営するということだ。
個人的にはこれはすごく危険なことだと考えている。
まず、現代ではよく聞く「価値」という要素。これは分野によって、そして特定の人にとっては重要な意味を持つが、それに当てはまらない場合が多い。
ブランド卵はたしかに美味しいかもしれない。だが、それを日常的に買う人はあまりいなそうな気がする。
ブランド卵だろうが普通の卵だろうが、焼いて食べてしまえば卵であることに変わりはないのだ。
もちろんブランド卵を育てている生産者の方はそうではない。餌や飼育にこだわっているのもなんとなく想像はできる。スーパーに並んでいる普通の卵と一緒にするなと思っているのもわかる。だが一般消費者にとっては卵は卵である。一部の人がこだわる可能性はあるが、大多数の人はそうではない。
話がそれ気味になってきたが、人の良心に期待するというのはみんなが自社商品に魅力を感じてくれて、買ってくれる、応援してくれる。そしてそれをさらに努力で発展させて、広めてくれる。そんなことを期待するってことでもある。
個人的にはその思想はかなり危険だと思っている。
自分の、自社商品が好きなのはあくまでも自分だけであり。
今いるスタッフ、いま来てくれているお客さんは提供物と価格のバランスが都合よく取れているから来ているだけに過ぎない。
それぐらいドライな感覚で物事を考えないと、やる気だとか想いだとか、そういうことを訴えなければならなくなる。
もちろんやる気や想いをばかにするつもりはないが、儚いものだよな、と、感じる機会は多い。
個人的にはやる気や想いを大切にしている会社や組織、個人を仮想敵としてみなしている。
やる気や想いに頼った経営の最大の弊害がパワハラだと思っているし、このままだとこの手のハラスメント用語も生まれてきそうな勢いである。
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