今はスクエアフォルムの家が多いように思える。モダンでスタイリッシュなデザインだ。無駄なものがなく、見た目的には美しい。
だが物事はそんなにいい話ばかりでは無い。これは打ち合わせや設計の段階では気づかないことだったりするし、ライフスタイルを掘り下げてみても盲点だったりする点だ。
その盲点とはズバリ、「窓を開けるか開けないか」という点だ。
現代は 高気密高断熱住宅というものが多いが、性能にも限界はある。高気密だから一切窓を開けないのか?自然な風を家に通さないのか?その辺りは設計段階でしっかり考えておいたほうが良い。
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現代の家にあるものと無いもの
現代的な家は機能性に優れ、無駄が無い。だが無駄が無いが故の欠点もある。
ズボンにはファスナーやポケットが付いている。これはある意味では無駄である。だが、ファスナーやポケットが無いと立ちションもできないし、鍵やスマホをポケットに入れるのが不可能になってしまう。
現代の家には無駄なものがあまり無い。あまり無いが故に見た目がシンプルでスタイリッシュだったり、建築コストも抑えられているのだろうが、その分失ってしまっている機能もある。それが軒という存在だ。
軒の有利な点
軒の有利な点を考えてみる。
気軽に窓を開けることができるのは間違いなく有利だ。開けるだけならどんな窓でもできるが、神経質に閉めたり開けたりを繰り返さなくてもいいのは軒有りのメリットだと言える。
軒が無いと夏のゲリラ豪雨的なものが降った時に確実に何部屋かが犠牲になってしまう。
軒があれば相当の横なぶりの雨でなければ一定時間は耐えられる。これは掃き出し窓でもすべり出し窓でも同じだ。
もう一つの有利な点は、直射日光が当たりづらくなる点だ。
もし部屋の採光がある程度うまくいっているなら、軒があった方が夏に涼しいと思う。
軒の不利な点
軒の不利な点を考えてみると、採光面である。帽子の鍔と同じで、深ければ深いほど日航は遮られる。
あとは建築基準の関係であまり軒の幅が広いと建物面積自体を小さくしなければいけないらしく、土地の面積によっては軒のせいで建物が狭くなってしまう可能性がある。
窓を開けるか開けないかが重要なポイント
生活スタイル基準で考えるのであれば、窓を開ける生活をするのか否かが重要なポイントになってくる。秋や春に気持ちいい風が通る地域であれば、窓を開ける機会も増えるだろう。交通量の多い地域であれば、あまり開けないかもしれない。窓を開けなければ軒がなくても問題は無いし、窓を開けるなら多少の軒があったほうが安心感があると思う。
外壁への影響
軒がなければ直接外壁に雨が当たることになるので外壁の劣化は避けられない。雨漏りのリスクも高まる。耐久面を考えるなら軒はあったほうがいいかもしれない。
デザインを取るか、機能を取るか
現代的なデザインを取るか、昔ながらの機能性を取るかが重要なポイントと言える。
まとめ
相談の段階では間取りや壁紙に忙しく、軒のことまで意識が行く人は少ないと思う。単純な見た目で決めがちな要素であるが、長く住むことを考えれば一考の余地はあると思う。これから家を建てる人は参考にしていただきたい。
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