【岸辺露伴は叫ばない】検閲方程式の読みどころは?あらすじや細かい点までネタバレ解説! 

岸辺露伴シリーズの感想と考察

「スタンドは欠点があってもいいじゃないか・・・スタンドだもの」

ピポ

なんて冒頭から書いてみたものの・・・ヘブンズドアーってあんまり欠点が見当たらないんですよね。

この話で露伴が言っているように、後手に回ると弱いが、逆もまた然り。先手を取ればこれだけ優秀なスタンドは見当たりません。ヘブンズドアーの能力の優れたところの一つは自他問わず、特定の記憶を消去できる点にあります。

「命令の書き込み」によるセーフティーロック、「人間の能力の範囲を超えた物理現象を実現できる」など優れた点はたくさんありますが、書き込みやページを破ることにより、人間の記憶を消去できるという点は、他のスタンドにはないメリットですね。極端な話、スタンド使い相手だって「スタンドの使い方を忘れる」なんて書きこんだらほぼ無力化できますからね。

さて、そんなわけで今回は「検閲方程式の解説」です。タイトルからしてなんとなく話の流れは想像しやすいですよね。

この先はネタバレを含みます。未読の方はご注意下さい。

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検閲方程式のざっくりあらすじ

検閲方程式はざっくり言うと知ってはいけないことを知ってしまったことで、露伴は危険な目に遭います。

逆を言えば知ってはいけないことを記憶から消去すれば元の状態に戻ることができるということです。

この性質を利用して危機を乗り越えたのは「くしゃがら」の時もそうでしたね。

参考リンク→岸辺露伴は動かない 実写版 くしゃがら ネタバレ感想

死者の情報を読むことができないヘブンズドアーなので(ルーブルの時とかがそうでした)、意識不明の患者を本にして読むというのはありそうで無かったストーリーであり、ヘブンズドアーを介して露伴が「知ってはならないこと」を知ってしまうというのはよくできた話だと思います。

リアルタイムでドキドキ感が味わえる

またこの話は露伴がヘブンズドアーで本にした女性のページを読者とともに読んでいくと言う構成になっていて、読み進めるごとにこのまま真実を知ってしまうのはまずいのではないか・・・と思いながらも先を読んでしまうというドキドキ感がリアルタイムで味わえる話になっています。

今までは本にした人の文字を読む露伴を客観的に見てるような感覚でしたがこの話に関して言えば主観的にヘブンズドアー手本にした人の中身を読むことができるので他の話よりも臨場感があります。

雰囲気はSFチック?未知との遭遇的な・・

話の内容はややSFチックであり、日本的な怪異と出会うことが多い露伴にとっては珍しい話になっています。

言うなれば出会うのは別次元の存在といいますか。

なんとなく子供の頃に見たUFOの話とかMMRの話とか、そっちに近い雰囲気があります。都市伝説とSFを組み合わせたような話で、話の組み立て方次第では映画っぽくなりそう。

検閲方程式のラスト

話の最後にさりげなくハッピーエンドを迎えるというのもいいですね。

この話を読んで以来、予測変換や音声入力変換で数字が混じるとビビっちゃうようになってしまいましたね。僕には難しい方程式を解くことはできませんが・・文字という文字が全部数字の羅列に変わるなんて現象があったら結構恐ろしいというか、不気味です。

直接的なダメージ表現がないにもかかわらず「ヤバさ」が伝わってくる話の検閲方程式。実写化の可能性は低そうですが…いつの日か見てみたい気もしますね!

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