今回は魔王軍側の目的意識についての考察をしていきます。
結論から言ってしまうと魔王軍側の目的や目標には各々大きなズレがあり、それが結果的に組織の崩壊へと繋がってしまいました。
特に致命的なズレに関しては、
- バーン様の目的
- ハドラーの目的及びモチベーション
- バランの目的及びモチベーション
このあたりに大きなズレがあったのが一番の原因かと思います。では早速考察をしていきましょう。
軍団長ごとの目的意識
人間が気に入らないから暴れてやろう派 該当者 バラン ヒュンケル クロコダイン
単純に人間が気に入らず、暴れてやりたいから都合のいい魔王軍に所属している人(獣)たち。
ヒュンケルはバルトスに育てられましたし、バランは心ない迫害を受けました。魔王軍が好きというよりは人間が嫌いという理由です。(クロコダインはよくわかりません)
一歩間違えばダイもこっち側に来ていた可能性は高いですね。
しかし結果だけを見てみると、
人間もそんなに捨てたもんじゃないという気づきによって改心し、寝返ったという結果になります。
魔王軍所属のモチベーションとしては最も弱いですね。
バーン様についていきます 該当者 ミストバーン
バーン様を心底リスペクト!バーン様のために魔王軍に所属するという理由で所属しているミストバーン。創業者の思いを理解しついていく、所属の理由としては最も強いものとなります。結果的にも一番やらかさなかったのはミストですね。鬼岩城壊しちゃったけど・・・
魔王軍の福利厚生に期待 該当者 ザボエラ
そこそこの地位に座りつつ自分の好きな研究に没頭できるという意味では最高の環境である魔王軍。
ザボエラは出世を狙わなくてもあの地位で良かった気がするんですけどね。
ただ、福利厚生に期待できない場合脱退する可能性がありますから、モチベーションは弱いですね。
入った以上は頑張らなくちゃ・・・ブラック中間管理職 該当者 ハドラー
ハドラーは株式会社バーンに入社して、魔軍司令という中間管理職に就いてしまいました。
結果、部下をまとめながらバーン様の期待に応えるためにあの手この手で奮闘。しかし世の中うまくいきません。
うまくいかなくなってストレスが爆発した結果・・・
超魔生物になってでもダイを倒す
というかなりバーン様の目的とはかなりずれた思想にまで発展してしまいました。
言うなれば、「目標達成のために努力するべきだよね?」と上司に詰められすぎた結果、別のことに生きがいを見出してしまった。
バーン様ははっきりした長期目標をしっかりハドラーに伝えて、短期目標としてダイの討伐を意識するようにパワハラにならない程度にミーティングを行うべきでしたね。
ていうか魔王軍は全体的にミーティングが足りない。
承認欲求を満たしたい 該当者 フレイザード
フレイザードは認められたい人なので。魔王軍みんなで「いいね!」してあげるともっと結果を残せたんじゃないかと思います。
フレイザードに限らず、割と軍団長は自分で手柄を立てたがる傾向にあるので、組織的な連携が取れていないんですよね。ハドラーが全軍投入しようとしたのはファインプレーになりそうでしたが、それを台無しにしたのは実はバーン様です。
もう少し全体としての実績を評価し、個人プレーをさせない方針にしたほうが良かったと思います。
バーン様にとっての魔王軍とはなんだったのか
最終的に黒のコアで地上をならそうとしていたバーン様ですから、魔王軍の運営など恐らくちょっとした「組織運営ごっこ」に過ぎなかったんじゃないかなと思います。
本気で地上征圧をめざすにしては、あまりにも管理体制がずさんですからね。
確かにバーン様目線で言えば、いつでも全クリできるゲームをハドラーあたりにやらせて、あたふた頑張っているのを楽しんでいるように見えます。ただ、バーン様は放置しておいてはいけない問題も放置してしまった。
ロンベルクを野放しにした
マトリフ及びメドローアの放置
竜の騎士バランの放置
この三つは自分が出向いてでも解決しておくべき問題じゃなかったのかなと思います。
ロンベルクとバランはぎりなんとかなるとしても、ミストバーンが拘束され、なす術なくメドローアで消し飛ばされてしまうと自分の肉体が消滅してしまいますからね。
バーン様も地上が欲しいなら遊んでないで目的や目標をもっと明確に共有して、魔王軍みんなのサポートを受けつつ地上を手に入れると良かったんでしょうね。これはバーン様だけの問題点ではありません。仕事や部活、恋愛においても目的をしっかり定めることは非常に重要です。魔王軍の失敗を教訓に、目的を達成する人生を歩んでいきましょう。
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