苦手な指を集中的に鍛えるフィジカルトレーニングですね。使いやすい人差し指をわざと封印して、動かしにくい薬指や小指を鍛えるトレーニングになります。
小指と薬指を鍛える
難易度 1 実用性 5 応用性 2 フィジカルトレーニング
人間意識して苦手なところを鍛えない限り、ついつい得意なものに頼りがちになってしまいます。今時の言葉で言えば「スペシャリスト」だとか「特化」だとか聞こえのいい言葉がたくさんあります。ですが、基礎をおろそかにしてはいけません。基礎の分野において「苦手」というのは徹底的に潰しておいたほうがいいものになります。
運指のトレーニングは基礎中の基礎ですが、クロマチックでの1フィンガー1フレットをおこなってる人が多いかと思います。それももちろん悪くないのですが、今回紹介するのは得意な人差し指を封印して、中指、薬指、小指の3本の指で行うクロマチック練習になります。
やり方は普通のクロマチック練習の人差し指を抜いたバージョンですね。テンポゆっくりにして3連符にするといいですね。
押弦時についつい敬遠しがちな薬指や小指をあえて使うことによって、無理なくフレーズに取り入れられるようにするトレーニングです。
ポイント
ポイントとしては、薬指や小指を使う時の押弦時の力をやや強めにして、力の入りがちな中指での押弦を気持ち力を抜くことです。この力の入れ具合を調整する音で、無駄な力が抜けて音量のバランスが均一になります。
薬指と小指が弱い場合、その日本の指での押弦時の音量が小さくなったり、綺麗に音が鳴らなくなったりします。また、指の力の入れ具合のバランスが悪いと演奏してても左手が疲れてきてしまうので、長時間の演奏や練習に耐えられません。練習のための基礎体力作りだと思って取り組むといいと思います。
シンプルなフィジカルトレーニング
思い通りに指を動かすためには、筋肉がある程度発達しつつ、脳と筋肉の神経伝達がうまく行われることが条件だと思ってます。簡単に言えば、左手の指と右手の指が精度100%のエンペラータイムで動けばどんなフレーズでも弾けるということになります。ですが、そんなことをいきなりできる完璧超人はいないでしょう。
人差し指が起点になっていると思えば、あとは中指、薬指、小指をいかに効率よく、無駄な力を入れずに滑らかに動かし、かつ右手の動きと連動させるかがポイントです。苦手な指の筋肉を鍛えて運指精度を上げるのに有効なフィジカルトレーニングになります。
どこのポジションでやってもいいと思いますが、ローフレットだと指のストレッチがきつい場合は5フレットあたりから始めてもいいと思います。
メリットとデメリット
メリット
・集中力がなくても練習に取り組むことができる
・隙間時間でも練習が可能
・筋力バランスが整うので左手のフォームが安定する
デメリット
・眠くなる
・これだけでは運指がうまくならない。フィジカルトレーニングと割り切る
まとめ
スポーツでいうところの腕立て伏せのようなトレーニングです。
野球でホームランを打つためにはスイングが大事ですし、実践的な打撃練習も大事ですが、腕立てなどのフィジカルトレーニングも大事ですよね。それと一緒です。ただ、それだけではなかなか上達しないので、実践練習とバランスよく組み合わせて練習に取り組んでみてください。
ベースワークアウトブックを参考にしています。基礎をしっかり固めたい方にオススメです。
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